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- 著者インタビュー
- 学級経営
前回はペップトークに初めて触れる先生方に、「ペップトークとは何か」という視点で、私の経験や、周りの先生方の言葉掛けをもとに、日ごろの指導場面におけるペップトークの例を紹介しました。今回は、学校生活の5つの場面(学級経営・学習指導・部活指導・学校行事・生徒指導)の中で、具体的なシチェーションを挙げ、3種類の声掛けから望ましいものを選ぶという3択のクイズ形式にし、楽しめるようになっています。
実際の学校現場の、先生方の声掛けや私の体験をもとにしています。書いていて気づいたのは、35年の教員生活の中で、「指導力がある」と周りから言われていた先生は、児童・生徒のやる気を引き出す言葉を上手に使っていたということです。そんな先生方のキラッと光る指導場面を紹介しています。また、成果を上げている先生方から、成功例や失敗から成功に導いた例の話を聞きながらまとめました。
特に意識してほしいのは、「とらえ方変換」で、ポジティブ発想にさせているかと「してほしい変換」でどう行動すればよいかが分かるかということです。3択クイズですから、「正解」を設けてありますが、「他のものはダメ」ということではありません。本書の中でも述べていますが、言葉の使い方以上に、先生と児童・生徒の信頼関係が築かれていなければ、どんな言葉も響かないことだってありますね。
「コロナのせいで…」
「コロナのお陰で…」
未来が明るいのはどちらだと思われますか?
コロナ禍で苦しんでいる人はたくさんいます。その中でも新たな動きで力強く前に進んでいる人もいます。未来を担う児童・生徒のためにも、「コロナのお陰で…」という気持ちで日々の教育活動を進めてみませんか。
「コロナのお陰で、○○なことができました」
「ペップトーク」を多用することで、「お陰」が増えると思いませんか。
最近「風の時代」という言葉を耳にすることはありませんか。「心の喜び、シェア○○、個性化、ボーダレス、横のつながり」等々…形のないものに対して価値を見出す。「風の時代」は、人とのつながりが大切です。コミュニケーションのスタートは言葉。「ペップトーク」は、より良い人間関係を築く最強のツールかもしれません。一緒に「ペップトーク」を学びませんか。「ペップトーク」を児童・生徒に広めましょう。日本の未来が変わります。