小学校低学年を独自に「30人学級」に―杉並区
23日の読売新聞によると、杉並区教育委員会は新年度から区立小学校の1年生と3年生について、編成基準を40人から30人程度に改めることにしたという。必要な教員は区が運営している教師養成塾「杉並師範館」の出身者から独自に採用する。
以前は1学級は40人と決められていたが、2001年に「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」の一部が改正され、「学校の設置者が特に必要と認めた場合」を条件に少人数学級の道が開けた。教員採用についても今までは都道府県が行ってきたが、「市町村立学校職員給与負担法」の改正により、2006年から市町村でも独自に教員採用が可能となっていた。
2007年12月には高松市教育委員会が、一部中学校で実施されていた少人数指導を拡充し、県が配置している少人数指導教員に加えて独自に予算を組んで講師を採用することを決めた。また、茨城県の鹿嶋市でも小学校1、2年生を30人学級にするために県内で初めて市独自で教師を採用する方針を決めるなど、市町村における独自採用の動きも活発になっている。
各市町村での少人数学級採用の理由については、学級の規模を小さくすることによって、先生と子どもの触れ合いが密になり、子どもたちにきめ細かい指導をすることが可能になるなど、生活指導面を含めて高い効果が得られることがあげられている。また、学級数が増えた分は教員数が増えるため、各教諭の事務負担が減り、学級の仕事に専念できるようになるという学校運営の面での効果を指摘する声もある。
県が配置した教員以外、市町村の独自採用分の財源は必要となるため、その点での理解が必要だと言えよう。
- 教員の独自採用(杉並区教育委員会)
http://www.kyouiku.city.suginami.tokyo.jp/teacher/saiyo.html
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
かつて、日本は55人でも常識だった。
欧米でも40人が常識だった。
1から3年生だけでなく、全学年への導入をと切望します。
昔とは変わっているのですから。この時代にあった対応をしていかないと。
立派な道路だけが残って国が滅ぶなんてことのないように。
どんなところにでも、遊びの部分が必要です。それが急な問題を素早く吸収する堤防になっているのです。今の世の中遊びを無くしすぎています。