きょういくじん会議
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名付けコンサルタントも登場―海の向こうの名付け事情
kyoikujin #93
2008/4/1 掲載
The Baby Name Wizard: A Magical Method For Finding The Perfect Name For Your Baby

 もし自分が親になったなら、わが子には愛情と願いをこめて素敵な名前を付けてあげたいとは誰しもが思うこと。しかし、だからこそペットの名前のように安易に付けるわけにはいきません。字画、姓名判断、数々の人気名前ランキング! インターネットで簡単に得られるこれらの膨大な情報を前にして、途方に暮れる親たちも少なくないでしょう。そして、そういった悩みを持つのは日本の親だけではないようです。

 3月23日付のロイター通信の記事によると、近ごろ海外で赤ちゃんに一風変わった名前をつけるのが流行し、名付け専門のコンサルタントまで登場しているとのこと。
 その背景には、名前によって子どもの人生が左右されると考える親が増加傾向にあるということが挙げられます。名前の由来などに詳しい、名付けについてのきちんとした知識を持った専門家からアドバイスをもらうことによって、失敗のないよう安心して子どもに名前を付けたい…ということでしょうか。

 それから、記事にはこんなことも。

子どもの名前に家名や男女両方に通じる名前などを利用する親は減る一方、悪い意味ではなく大勢の中から目立つ名前を付けたいと思う親が増えている。

 現代ニッポンの子どもたちの名前には、普通に考えたら到底読めないような当て字が流行(横行?)しているというのは、昨年きょういくじん会議の記事でも取り上げた通り。この状況には、出席簿を片手に悩んだことのある先生方も多いのではないでしょうか?

 そしてやはり英語圏でも、響きを優先において、アルファベットのつづりの変化で個性を出した名前が流行しているようです。
 まずは英単語を逆から読ませてみる方法。例えば、天国という意味の『Heaven』を『Nevaeh』(ナヴァヤァと読むようです)と反対につづった名前が数年前に大流行したとか。それから、電子メールやチャットなどで多用される特殊なつづり(ex:Thanks→Thanx)を使ったり(ex:Alex-Zander)、響きの似たアルファベットを置き換えてみたり(ex:Jacob→Jaykob)、ダブルで使ってみたり(ex:Chris→Chriss)…まさに漢字ならぬアルファベットの当て字です。当て字の名前は世界共通のブームなんですね!

 子どものことを大切に想ってつけてあげた名前が、たとえ読みづらかろうが、変わっていようが、「自分の名前が好き!」と子どもに心から思ってもらえるのであれば、それが親の本望というもの。しかし実際は、なかなか周りに覚えてもらえない名前に子ども自身が苦労するケースも多いと聞きます。名前はその人に一生ついてまわるもの。ブームに流されることなく、子どもが胸を張って名乗れるような素晴らしい名前を考えてあげたいものですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/4/2 12:30:41
    GReeeeNのeは4つなんですよね?!影響うけているのかもしれません。
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