きょういくじん会議
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自宅が講義室に―オープンコースウェアを利用しよう!
kyoikujin
2009/6/4 掲載
大学講義の改革―BRD方式の提案

 「オープンコースウェア」という言葉をご存知でしょうか。大学や大学院などの講義や講義に関する情報を、インターネット上で公開する活動のことを言います。アメリカで始まった活動で、日本ではまだそれほど浸透していませんが、とても利用価値の高い活動ですのでご紹介したいと思います。

 オープンコースウェアは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が、2001年に世界で最初に始めました。今では世界中に広がり、日本でも東京大学や京都大学、大阪大学など、多くの大学がこの活動に取り組んでいます。活動開始時は、講義のシラバスや講義ノートを公開するに留まっていましたが、現在では講義の映像を配信したり、豊富な講義資料を提示したりと、それぞれの大学や講義によって様々な取り組みが行われています。

 1日の朝日新聞の記事では、MITの「日本文化入門」の講義資料として、大正〜昭和初期の資生堂の広告などが使われる予定で、それらの資料がオープンコースウェアで確認できることが報じられています。この講義を担当する宮川繁教授はオープンコースウェアの専門家でもあるため、「日本文化入門」のオープンコースウェアサイトはとても面白く、魅力的なページになっており、珍しい資料が豊富に提示されています。

 オープンコースウェアの利用方法は様々だと思いますが、例えば、大学受験の時に受験校選定の参考にしたり、公開されている専門的な内容を勉強や仕事の参考にしたりといったことが考えられます。また、海外の著名な大学や研究者の講義を、日本にいながら閲覧できるという魅力的な一面もあります。皆さんも好奇心の赴くままに、好きな大学の好きな講義へ出掛けてみてはいかがでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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