きょういくじん会議
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いまどき私服ははやらない? 高校で制服回帰が進行中!
kyoikujin
2009/6/9 掲載
女の子と男の子のかわいい制服―受験服から礼服まで

 毎年4月になると、真新しい制服に身をつつんだ高校生たちを町で見かけるようになります。毎日同じ服で大変だな、と思ったりもしますが、どうやら本人たちはそうは思っていないようで、最近では「なんちゃって制服」と呼ばれる制服風にデザインされた私服を休日に着ている子もいるとのこと。最近の高校生たちは制服を着るのを楽しんでいるようですが、そんな流れに逆らえず、私服通学を廃止して制服採用へと方針を転換する高校も出てきたようです。

 5月23日の読売新聞の記事によると、千葉県松戸市の県立小金高校が、志願者離れに歯止めをかけようと、これまで認めていた私服通学を廃止し、制服着用に切り替えるとのこと。学校改革の一環として平成23年度の新入生から制服を着用することになりそうです。
 千葉県の小学校、中学校に関して言えば、小学校が私服、中学校が制服という地区が多いようですが、高校に目を移すと、県内の公立高校で私服通学を認めているのは、小金高校のほかに東葛飾高校があるのみです。小金高校の生徒からは、自主自律の精神が廃れてしまうと、私服通学の廃止を惜しむ声が出たようですが、保護者からの声は賛成が多数を占め、近隣の中学校や学習塾からも評判は上々のようです。実際、近隣の学校に制服化の通知が行われた昨年度は600人の受験者を集め、学校側も一定の成果を得た,と喜んでいるようです。
 こういった制服回帰の動きの背景には、少子化に伴う学校同士の競争激化により、私立を中心に経営戦略のひとつとして制服のデザインを見直す動きが高まっていることがあるようです。他校との差別化を図る学校では、有名デザイナーによる制服を取り入れる学校も出始め、かつての地味、ダサイといった制服のネガティブなイメージは払拭されつつあります。その結果、女子生徒の間で「制服人気」が高まり、私服通学の学校でも制服を復活させようという動きにつながっているようです。

 3年間通う高校だから、制服のかわいい学校を、という気持ちもわからなくは無いですが、それだけで学校を選んでしまうというのも、ちょっと心配ですね。どこの高校に行くか、という決定は子どもが最初に遭遇する大きな決定かも知れません。保護者や進路担当の先生であれば、高校を選ぶ際の要素として、制服の利点、私服の利点などしっかりと判断して選べるように手助けしてあげたいものですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
3件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/6/9 18:18:43
    私服だと服代もかかるし、毎日何着ていく考えるの大変ですもんね。
    おしゃれで個性を発揮したい人以外はあまりメリットがないような気がします。
    • 2
    • a
    • 2009/12/20 21:25:19
    ふざけんな
    考えるのが楽しみだろーが
    • 3
    • a
    • 2009/12/20 21:25:50
    わかってんのかよ
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