- きょういくじん会議
![どこで おひるね しようかな](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/483401388X.01.MZZZZZZZ.jpg)
現在広く一般的に、昼寝は体にいいものとして認識されています。お昼過ぎにはオフィスの電気を消し、昼寝を奨励している企業もあるというのだから驚きですが、逆に、設けていた昼寝の時間を取りやめるという記事を見つけました。
11日の読売新聞の記事によると、都内のある保育園で、「昼寝の時間」を見直す動きがあるということなのです。
昼寝を取りやめる理由の一つは、全ての園児が必ずしも昼寝を必要としているわけではないということです。園児たちはみな同じ体力・生活リズムを持っているわけではありません。午前中目一杯動けば、お昼過ぎには疲れて眠くなる園児もいれば、午後も思い切り遊びたいという園児もいる事でしょう。保育園によってまちまちですが、2時間以上の昼寝の時間をとる園もあり、午後も眠くならない園児にとっては昼寝の時間は苦痛でしかないようです。
また、昼間に寝過ぎることにより夜更かしの原因を作ってしまうという悪影響もあります。幼児の夜更かしは脳の発達に影響を与える恐れがあり、情緒不安定を引き起こすリスクも高まるそうです。記事では、実際に夜寝つきが良くなって助かったと話す保護者の意見も紹介されています。
幼児は夜の睡眠だけでは必要な睡眠時間を補うことができないため、昼寝を必要とします。しかし、4歳頃になると昼寝をしなくなる幼児も増えてきます。
記事の中で紹介されている園では、昼寝を取りやめるのは体力がついてくる4〜5歳児。更にその中でも、園児の発達状況や保護者の要望を取り入れながら、臨機応変に対応していくということです。
必要な睡眠時間は、年齢差、体力、生活習慣等によって異なってきます。記事の園のように、本来ならば園児一人ひとりに見合った睡眠時間を設けられれば一番良いのでしょうが、昼寝の時間を保育士の休憩や事務仕事の時間に充てている園も多く、実現が難しいのが現状です。ただ、昼寝の時間に全く眠くならない園児は、遊びたい気持ちを抑えながらずっと寝たフリをしているのかと考えると、どうしてもいたたまれない気持ちになってしまいますね。