- きょういくじん会議
![電子マネーのすべてがわかる本―Suica PASMO Edy ICOCA PiTaPa](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/4827203393.01.MZZZZZZZ.jpg)
今から9年前の2001年11月18日、JR東日本により「Suica」のサービスが開始されました。
「Suica」は乗車券や電子マネーとして利用できるICカード。乗車券を買わずに改札を通過できるプリペイドカードであったイオカードに、入金(チャージ)機能、電子マネー機能などを加えたもので、ロゴマークはJR東日本のイメージカラーである緑と線路で西瓜(すいか)を表現し、語呂合わせをして親しみやすくしています。
このような形のカードは他社でも発行されており、2007年から開始された関東地方を中心とする鉄道・路線バスで使える「PASMO」、JR東海の在来線で使える「TOICA」、JR西日本で使える「ICOCA」、JR九州の「SUGOCA」、西日本鉄道を中心とした「nimoca」、福岡市地下鉄の「はやかけん」などがあり、Suicaとの相互利用が可能になっています。
近年ではカードだけではなく携帯電話機でも利用できるものが増え、コンビニや自販機などでの買い物にも多く利用されています。場所によっては従来の切符対応の改札よりICのみ対応の改札の方が多くなっていることもあります。
電子マネーやポイント機能を搭載したカードでも、セブン−イレブンなどで使える「nanaco」、イオンの「WAON」など、実に多くの種類のカードが発行されており、会員カードとポイントカードを複合して複数のグループ・お店で使える「Ponta」のようなカードについても、参加企業が年々増えていっています。
今や私たちの生活の一部になっているこれらのサービスは、利便性が増す一方、紛失による安全面での問題や、「計算力」や「金銭感覚」の低下を指摘する声もあります。
また、主に個人向けのサービスとなっていることから、法人では出張移動時や物品購入時に付与されるポイントの扱いについて私物化されているのでは、とのことで法人としてカード取得ができない場合は、ポイント付与を禁止している場合もあるようです。
学校の授業でも、特に社会科・公民などでは、ICカードについてその利便性だけでなく、リスクや問題点も踏まえて学ぼう、という授業も多く報告されるようになりました。このような学習が、これから社会に出る子ども達にとっては大切になってくるのかもしれません。