- きょういくじん会議
先日、応援している歌手に電車の中で偶然遭遇しました。ライブに行ったこともある歌手が突然横にいて、驚愕。勇気を振り絞って声をかけ、話ができた感動は大きかったです。やはり、実際に自分の目で見たり体験したりすることの感動は大きいもの。さて、もし話を聞いてみたい人が、学校の授業に来てくれたらどうでしょう。子どもたちの感動は、大変大きなものになりそうです。
歌で命や家族の大切さ学ぶ
10日の読売新聞によると、東久留米市の久留米中学校で9日、道徳公開授業の一環として、シンガーソングライターの大野靖之さんによるライブが開かれたそう。大野さんは、アルバム「命唄」を初めとして、命や家族の大切さを歌を通して伝えている方で、全国の学校を回り、学校ライブを行っているとのこと。現在すでに、500校以上を訪問したそうです。全国各地の学校で、歌やその歌詞を通して、命の大切さについて考えるきっかけが生まれているのではないでしょうか。
様々な方が授業に参加!
ゲストティーチャーと協力した道徳授業は、各地で行われています。例えば、茨城県立常陸大宮高等学校では、「赤い靴」の作詞者で有名な野口雨情さんのお孫さんにあたる野口不二子さんを招いて、道徳の公開講座が9月に行われたそうです。詩の朗読などを生徒とともに行ったとのことです。
ほかにも、東京の小学校では、アテネパラリンピック男子フルマラソンの金メダリスト、高橋勇市さんを招いて命について考えた授業が行われたり、千葉県の中学校では、76歳にして創作意欲あふれるフランス文学翻訳家南本史さんを招いて、自分の生き方を考える授業が行われたりするなど、様々な実践が各地で展開されています。
地域で活躍している方を招いて行った実践もあります。例えば、「動植物愛護」をねらいとした授業の最後に、獣医師の方に医療の現場の話をしていただく実践。頭で考えていたことと、実際の現場の話とがつながり、生徒たちは深く動物や自分たちの命について考えたとのことです。
このほかにも、金銭にかかわる授業で銀行の方を招いたり、安全にかかわる授業で警察官の方を招いたり、調べてみるとねらいに合わせて、様々なゲストティーチャーの方と協力した授業があり、幅広いことがわかります。副読本や自作資料だけでなく、ゲストとの競演は、子どもたちの心をグッとつかみ、印象深いものにしそうです。
ゲストティーチャーを依頼するための準備などは、おそらくとても大変でしょう。ただ、副読本や自作資料でじっくり考える授業の中に、ゲストティーチャーを招いた授業も組み込めば、さらに活性化が進むかもしれません。