きょういくじん会議
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現役高校生をエンジニア採用! 交流活性化するIT業界
kyoikujin
2010/11/11 掲載
ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語

 着信メロディなどの配信でおなじみの株式会社ドワンゴが、15歳の現役高校生をエンジニア採用すると発表したことが9日に報じられました。高校に通いながらの就業となるため、有期雇用(アルバイト)として採用するそうです。

 今回採用された高校生は、ドワンゴが運営する「ニコニコ動画」という動画投稿サイトのユーザーとしてサイト内に独自のコンテンツを自作し、運営まで行っていたそうです。同社は将来有望な若いエンジニアの育成支援への取り組みの第一歩として採用を決め、今後も「年齢・性別問わず、才能あるエンジニアに活躍の場を提供することで、web業界の人材育成を進めていく」としているそうです。

 学生のアルバイトを認めるかどうかについては、学校によって様々な考え方があると思います。今回のように、学生の側からではなく企業からの招請というのは珍しいケースかもしれませんが、実社会から得意分野が評価されたという点からだけでも、感得するところがあったのではないかと想像できます。

 ツイッターなどの広がりにより、特にIT業界を中心として学生と企業との垣根が低くなってきているように感じます。ツイッターでつぶやくことで格式張らない交流ができたり、時には企業を動かす大きな力となることもあります。今回のケースは、就職活動をしている大学生はもちろんのこと、高校生にもその門戸が開かれていることが示された良い例となるのではないでしょうか。職場体験やインターンシップをしのぐような直接的な相互交流の場が、今後ますます増えてくることを期待します。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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