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自転車プロチーム「宇都宮ブリッツェン」による安全教室
kyoikujin
2010/11/12 掲載
自転車の安全鉄則

 警視庁によると、平成21年に発生した自転車による事故の件数は15万6373件で、特に、事故による負傷者全体に占める15歳以下の割合は全体の19%と、65歳以上の高齢者(18%)よりも高く、大きな問題となっている。このような中、栃木県宇都宮市を本拠地とする自転車のプロレーシングチーム「宇都宮ブリッツェン」では、所属選手による『ウィーラースクール』と呼ばれる子ども向けの自転車安全教室を行っている。

地域密着型チーム「宇都宮ブリッツェン」

 先日、宇都宮で開催されたアジア最大の自転車ロードレース『ジャパンカップサイクルロードレース2010』でも積極的な走りで所属選手が活躍を見せた宇都宮ブリッツェン。
 日本国内では、自転車メーカーなどをメインスポンサーとして運営されるチームが多い中、2008年に誕生した宇都宮ブリッツェンは、地元宇都宮を中心とした様々な企業や団体からの支援を受けながら活動を展開している。
 このような運営形態をとっていることから、地域における社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、その一環として冒頭の『ウィーラースクール』も行われている。

子どもに大人気の『ウィーラースクール』

 「少しでも交通事故を減少させたい」「子ども達の命を守りたい」というチームのポリシーのもと、2009年4月から始められた『ウィーラースクール』。
 栃木県内各地の幼稚園、小学校、中学校などに所属選手が赴き、安全講話、自転車を使った手信号の使い方や道路脇に駐車された自動車の避け方の実演、子どもを自転車に乗せての実技指導などが行われており、受講者にはチームオリジナルの自転車運転免許証がプレゼントされる。
 自転車のプロ選手による教室とあって、『ウィーラースクール』は大変講評を博しており、2010年9月には受講した子どもの数が4000人を超えた。
 なお、宇都宮ブリッツェンのホームページでは、『ウィーラースクール』の依頼を随時受け付けている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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