きょういくじん会議
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早めの交換を―文具券、年内で取り扱い終了
kyoikujin
2010/12/3 掲載
究極の文房具カタログ【マストアイテム編】

 子どもへの贈り物やちょっとしたお礼として、図書券と並んで広く使われていた文具券が、12月31日をもって利用できなくなることをご存知でしょうか? 文具券の公式サイトによれば、既に10月末に販売を終了していて、期限後の払い戻し等の取り扱いに関しては12月下旬頃にアナウンスする予定となっています。

 文具券は全国1万超の加盟店で500円分の文房具と交換できる金券です。1978年の発券依頼、入学祝いや卒業祝いなどのプレゼントとして長らく愛用されてきました。朝日新聞の記事によれば、90年代のピーク時には年間18億円分の売上があったそうですが、インターネット販売の普及や少子化の影響で、近年は3分の1程度に落ち込んでいたそうです。さらに、個人経営の文具店が減少し、文具券を受け付ける加盟店が限られてきたことも原因にあると言われています。

 このため、発券元の日本文具振興株式会社は今年限りで文具券の販売と利用を停止することを決定しました。まだ利用されていない文具券は42億円分あるとされていて、同社は早めに利用するよう呼びかけを行っています。しかし、加盟店に告知されたのが10月中旬だったこともあり、年末までの短期間でユーザーに周知することは難しいのでは、という声も聞かれます。一部報道によると、利用期限後も当分の間は同社が払い戻しに応じるとされていますが、今後の対応は現段階では決まっていないようです。

 いち早くプリペイドカードに全面移行した図書カードや、ディズニーキャラクターを取り入れたこども商品券(旧おもちゃ券)などは子ども向けのギフト券として根付いていますが、マンガやおもちゃなどの娯楽品に変わりづらい文具券の存在は貴重だったのかもしれません。まだご自宅に文具券が眠っている方には、下記リンクの過去記事で紹介している最新の文房具や、話題のエコ文房具などとの交換をおすすめします!

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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