新ポスト「主任教諭」を設置―東京都教育庁
2007/6/19 掲載
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19日の朝日新聞の記事によると、東京都教育庁は、公立校で主幹職を補佐し、教諭の指導役になる新たな職を来年度にも設ける方針を固めたそうだ。名称は「主任教諭」とする予定とのことだ。
昨年7月の同庁による資料「教員の職のあり方検討委員会報告について」では、
教員の約85%が同一の教諭等の職にあるにも関わらず、実際には、職務の困難度や責任の度合いに、大きな違いがある。
と指摘しており、その対策として、教諭職を「主任層」と「一般層」に分化することを挙げている。同庁の今回の方針は、その主任層に当たる職を「主任教諭」とするものである。
また、同資料では主任層の標準的な職務として、以下を挙げている。
- 一定の経験を積み、一般層としての資質・能力を十分に備え、求められる職務遂行のレベルを十分に満たしている。
- 幅広い視野に裏付けられた的確な児童・生徒理解を基に、実践的・効果的な指導を行うことができる。
- 分掌する校務について、的確に遂行できるとともに、主幹をサポートするなど、校務運営全体に貢献できる。
- 同僚や若手職員への助言や支援などの指導的役割が期待できる。
- 主任層としての役割と責任を自覚しており、円滑に職務を遂行するとともに、職務遂行能力向上のためのたゆまぬ努力を続けている。
このような動きにより、同庁の5月24日付けの発表「主幹の任用、配置等の見直しについて」で見られた主幹の不人気への一助になると考えられるが、主幹と同様、思惑通りに運用されないことを懸念する声も予想される。
現場を混乱させることのない適切な運用を期待したい。
- 東京都教育委員会ホームページ
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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