新聞各紙の報道によると、東京都足立区の教育委員会が昨年4月に独自に行った学力調査で、トップの成績の小学校が、情緒障害などのある児童3人の答案を保護者に了解を得ることなく採点対象から除外していたと発表したとのこと。その他にも学校ぐるみでの不正があったのではないかと指摘されている。
足立区では学習の定着度を把握するために、平成16年より小学校2年生から中学校3年生までの全児童を対象にした、「足立区学力向上に関する総合調査」を毎年実施している。調査の実施にあたっては、問題文を読むことが困難であるなどの理由がある場合には、保護者に了解を得た上で、学校長の判断で調査の対象としないことができるとされているが、この小学校では保護者の了解を得ていなかった。
足立区教委が公表している調査結果報告によると、この学校は平成17年度は72校中44位だったが、平成18年度では到達度を32.9ポイントも伸ばし、トップとなっていた。 また、先日公表されたばかりの平成19年度の調査結果では59位に急落している。
1960年代に行われた全国学力テストでは、類似問題の練習を繰り返したり、教師が机間巡視しながら解答を教えるなどの不正が問題になったが、この学校でも同様の不正があったのではないかと指摘されている。足立区では学校選択制を導入しており、学校別の調査結果の公表が過度の競争を煽り不正に繋がってしまった可能性もある。
同じく4月に実施された「全国・学力状況調査」では学校別の結果は公表されないことになっているが、市町村別の結果は公表されるため、来年以降、今回同様の問題が発生することも懸念されている。40年前の学力テストの反省を活かし、調査結果に一喜一憂することなく、子どもの学力向上にいかに繋げていくのかが改めて問われている。
- 障害児童の答案、無断で抜き取り=昨年の学力調査でトップ校が−東京・足立区(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date3&k=2007070700412 - 学力テスト:東京・足立区トップの小学校、障害児の点数除外 3人、了解なく(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070708ddm041040035000c.html - 区の学力テスト 保護者に無断で障害児の成績除外(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070708ur01.htm
けど、「絶対」はないんでしょうね。
不正するならちゃんと継続させないと・・・。
結果は非公表みたいですね。
しかも校長が先頭に立って・・・。
間違いを先生に教えてもらった子どもはどう思ったのだろう・・・。
うちの子の学校では、テスト中、先生が部屋から出ていくそうです。
同じ手口かな…。
それ、やりたい放題ですね。
役人に都合の悪い情報は公開しないとはこれいかに。