Z会の増進会出版社、学習塾の市進と業務資本提携
通信教育「Z会」を運営する増進会出版社と、首都圏を中心に学習塾「市進学院」などを運営する市進は26日、資本業務提携すると発表した。資本提携では、市進の株式総数の6%程度を増進会出版社が取得。業務提携では指導ノウハウや教材、教室を相互利用する。また、Eラーニングや社会人向けの新規事業の共同開発も目指すとしている。
東大合格者の半数がZ会利用者という合格者占有率を誇り、難関大学志望者に圧倒的に支持される通信教育ノウハウを持つZ会。一方、市進は幅広いレベルに対応する教室指導のノウハウを持っており、業務提携のパートナーとしてはお互いの強みを生かせ最適だと判断したようだ。
学習塾業界では、少子化による市場減少の影響でここ数年M&Aが相次ぎ、顧客獲得競争やサービス競争が激しくなっている。また、通信教育業界も個人情報保護法の施行以来、ダイレクトメールを発送しにくくなっており、顧客へのアプローチに苦心している。最大手のベネッセは学習塾を次々と買収し、また、小学校で採用されるドリルを新たに発刊するなど、現場との接点確保に必死だ。Z会も今月、都内の大手進学塾から大学受験部門の5教室を譲り受けるなど、教室運営の充実を進めていたところだった。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
東京では中受が増えて、大学、高校受験の塾のチラシをあまり見ない気がします…。