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教科書検定審議会、議事公開の検討を始める
kyoikujin
2008/2/29 掲載

 28日の時事通信の記事によると、教科用図書検定調査審議会(検定審)は、議事の一部を公開する方法などの検討を始めたとのこと。

 教科書検定制度の趣旨は、教科書の編集を民間に委ねることで著作者の創意工夫を期待しつつ、検定を行うことで適切な教科書を確保することとされている。
 諸外国によっては検定のない国もあり、日本では検定をめぐる裁判がなされたこともあったが、「全国的な教育水準の維持向上、教育の機会均等の保障、適正な教育内容の維持、教育の中立性の確保」などの観点から国民的な理解が得られていると言って良いだろう。

 これまでは、特に中立性の確保の観点等から検定審も非公開で行われてきたが、沖縄戦をめぐる高校教科書の検定結果の修正等のこともうけて、透明性を求める声が高まっていた。

 透明性と中立性のバランスをとりながら、これからの教科書がより良いものとなる制度づくりを期待したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/3/5 20:49:57
    ぜひ公開してほしいです。密室で決まっているようで…。
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