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移行措置告示―21年理科は小学校3〜6年、中学校1、3年
kyoikujin
2008/6/16 掲載
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  • 学習指導要領・教育課程

 3月に告示された新指導要領でも平成元年版からの復活が多かった理科。先行実施ともいえる今回の移行措置で、さっそく多くの内容が来年度から各学校で授業されていくことになる。

 来年度から移行措置があるのは、小学校が3〜6年の全学年、中学校が1、3年。注意が必要なのは、今回加わるのが、必ずしも平成元年版の指導要領で教えられていたものばかりではないことだ。以前に教えていたから安心とは言えない部分もあるわけだ。平成元年版で指導されていなかったが今回加わる主なものを以下にあげる。

【小学校】
3年:形と重さ、身近な自然の観察、風やゴムの働き(21年度より)
4年:関節のはたらき(21年度より)
5年:雲と天気の変化(22年度)
6年:主な臓器の存在(21年度より)、電気の利用(主に22年度)


【中学校】
1年:代表的なプラスチックの性質(21年度より)
2年:大気の動きと海洋の影響(22年度より)
3年:日食、月食、DNA(21年度より)、放射線(23年度)

 もちろん、これら以外に平成元年版から多くの内容が復活している。来年度から授業時数も増加(PDF)することになっているが、これらをこなすだけで精一杯で、昨今指摘されている「活用力」や「記述力」の養成がおぼつかないといったことのないよう、しっかりとした準備が必要となるだろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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