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移行措置告示―先取り内容は入試に出題の可能性も
kyoikujin
2008/6/24 掲載
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  • 学習指導要領・教育課程

 13日に移行措置が告示され、来年度から、算数・数学、理科を中心に先行実施される新指導要領。これらの内容は入試の出題範囲となるのだろうか。

 先取りされるのは、基礎基本ではないと判断され現行指導要領で削除されたものが中心。それだけに難易度も高い。これらの出題の有無は、受験生にとっても、指導する教師にとっても重大な関心事だろう。

 文部科学省は、移行措置期間中の入試について以下のように通知(PDF)している。

 移行期間中に実施する中学校(高等学校)の入学者選抜に係る学力検査における出題範囲については、小(中)学校特例告示の内容に留意し、各学年ごとに児童(生徒)が履修している各教科の内容を踏まえた適切なものとなるよう十分配慮すること。

 必ず出題するようにと明記されている訳ではない。しかし、特例告示(=移行措置)に基づいて児童生徒が学習している内容を踏まえること、というのであるから出題可能性は高いものといえるだろう。
 特に、全小中学校で先取りされる算数・数学、理科の諸内容や、社会の都道府県の位置(小3・4年)などはかなりの確率で出題されそうだ。逆に、小学校英語など各学校の裁量に任されているものは、出題されないことになるのではないか。

 今後は、各県の教育委員会などに委ねられるのだろうが、児童生徒に不利益のない運用をお願いしたい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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