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2日土曜日、第90回全国高等学校野球選手権記念大会が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。今年は日程が重なる北京オリンピックに話題が集中しがちだが、高校球児の17日間(雨天順延)におよぶ熱戦を待望している人も多いことだろう。
高校生のスポーツとして、野球と人気を二分するのがサッカーだ。こちらは毎年お正月の名物として定着している全国高等学校サッカー選手権大会が最大の大会で、次回87回大会は平成20年12月30日(火)〜21年1月12日(月)に開催される予定。
ところで、この高校の2大スポーツではどちらの人気が高いのだろうか。
全国高等学校野球選手権記念大会を主催する日本高等学校野球連盟(高野連)の加盟校の部員数統計と、全国高等学校サッカー選手権大会を主催する全国高等学校体育連盟(高体連)加盟校のサッカーにおける人員状況を比較すると、サッカーは少子化の影響もあってか、減少傾向にあるのに対し、野球は絶対数でもサッカーを上回り、なおかつ、平成14年以来過去最多を更新し続けている。
※グラフは平成15年から19年の高野連加盟校の野球部員数(赤線)と高体連加盟校のサッカーの登録人員数(青線)の推移。
また、テレビの視聴率に目を向けてみても、ビデオリサーチ社がウェブサイトの視聴率コーナーで公表している平成7年以降の年間視聴率トップ30において、高校野球は平成18年、平成10年に決勝戦が顔を出すなど、まだまだ国民の関心度という点でも上手のようだ。
若者が関係する不幸なニュースが相継ぐ中、学生スポーツという枠組みをこえて国民的な行事となっている高校野球に一服の清涼感を期待する人も多いのではないだろうか。だからこそ、高校球児たちには騒音に惑わされず、ただ純粋に、これまでの練習の成果を十分に発揮した試合を見せてくれることを望みたい。