学童保育児童が過去最多80万人、進まぬ待機児童対策
2009/6/24 掲載
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共働きやひとり親の家庭の小学生を放課後預かる学童保育(放課後児童クラブ)の利用児童数が、5月1日現在で過去最多の801,390人になったことが23日、全国学童保育連絡協議会の調査で分かった。
学童保育設置数も同様に過去最多の18,475か所、待機児童数は減少したものの依然9千人に上る。
厚生労働省は2010年度以降、児童数が71人以上の学童保育施設の補助金を廃止する方針だ。これは、同省が2007年10月に公表した放課後児童クラブのガイドラインで、
放課後児童クラブにおける集団の規模については、おおむね40人程度までとすることが望ましい。
また、1放課後児童クラブの規模については、最大70人までとすること。
としていることから、大規模施設の分割を促すための措置だが、自治体が施設分割による運営費の負担増加を避けるために、70人以下に利用を制限していることも指摘されており、待機児童の改善は期待どおりに進んでいない状況だ。
- 1300施設が「小規模化せず」=学童保育、入所制限の動きも−全国連絡協調査(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009062300557 - 学童保育が80万人突破 設置数も過去最多に(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090623/edc0906231844008-n1.htm - ガイドラインの効果はこれから? 学童保育数調査結果(2008/7/20)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20080341 - 法制化から10年―学童保育に初のガイドライン(2007/11/17)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070391
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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