今まで、道徳の授業では「課題を置くと知的な理解を求めることになる」等の理由から、「学習テーマ（学習課題）」は馴染まないと言われてきました。しかしながら、教科化され、昨今では学習テーマを据える授業が増えてきたように感じます。
　そこで、『道徳教育2021年1月号』主体的・対話的で深い学びにつながる「学習テーマ」づくり＆事例集では、改めて様々な角度から道徳授業における「学習テーマ」について取り上げました。

　まず巻頭の論説「考え、議論する道徳をつくる『学習テーマの研究』」では、元文部科学省の教科調査官で、長年「学習テーマ」を生かすことについて研究されてきた、東京学芸大学の永田繁雄先生に、学習テーマが求められてきた時代背景や、どのように生かせばよいのかという原則まで、ご紹介をいただきました。

　また、「スモールステップでわかりやすい!　考え、議論する道徳をつくる『学習テーマ』作成レッスン」では、子どもと一緒に「学習テーマ」をつくる際の手順をご解説いただいており、今まで「学習テーマ」をあまり意識してこなかった方にも役立ちそうです。

　さらに、「学年別／『学習テーマ』ベストセレクション＆事例集」では、主に有名教材の授業事例の中で、どのような「学習テーマ」を位置付けるのか、ご紹介いただきました。

　今月も、充実のラインナップでお届けします！