現代教育科学 2006年7月号
「到達目標の明確化」と授業改革の課題

A598

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現代教育科学 2006年7月号「到達目標の明確化」と授業改革の課題

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2006年6月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「到達目標の明確化」と授業改革の課題
提言・「到達目標の明確化」と授業改革の課題
「到達目標の明確化」の意義と課題
田中 耕治
授業のダイナミズムが失われてはならない
長尾 彰夫
得点順に評定値を割り振る授業からの脱却
長瀬 荘一
「授業」と「家庭学習」をつなぐ
長南 博昭
到達目標、授業改革、加えて授業技量の向上は三位一体である
竹中 廣司
カリキュラム編成に到達目標をどう位置づけるか
カリキュラム編成に到達目標をどう生かすか
島 善信
単元・題材の到達目標の明確化を目指す
階 玲治
「到達目標の明確化」国語科授業改革の課題
弁別力・評価力・修正力
松野 孝雄
個々の思考のあり方をとらえながら
椙田 萬理子
「到達目標の明確化」社会科授業改革の課題
目標を常に意識して授業する
森 康行
出身学級別平均点の得点差三五・八点という驚き!
染谷 幸二
「到達目標の明確化」算数・数学科授業改革の課題
繰り上がりの「1」をどこにどのように書かせるか
木村 重夫
具体的な手立てが明確な向山型算数・数学指導法
月安 裕美
「到達目標の明確化」理科授業改革の課題
到達できない子どもの指導が課題だ
新牧 賢三郎
「探究一本やり」を改める
善能寺 正美
「到達目標の明確化」体育科授業改革の課題
到達目標と評価の一体化を図る
根本 正雄
全員達成を目指して取り組む
村田 正樹
到達目標の明確化―子どもの反応はどうか
子どもは序列化しない
勝又 明幸
学習力のチェックで目標の明確化を
岩下 修
明確な目標を示すとやる気を出す
神谷 祐子
「到達目標の明確化」で子どもは自信を持つ!
古川 光弘
「Cランクの子」への授業での支援策
授業の「つかみ」を毎時間工夫する
椿原 正和
向山型算数だけがCランクの子どもたちを変容させることができる
赤石 賢司
単元の目標を具体的に記述することで「Cランクの子」へ対応する
谷 和樹
戦後の授業研究の歴史 (第4回)
学習集団の生成と主体的学習過程の創造
山下 政俊
親と教師の信頼関係づくり (第4回)
教育課程部会で教育課程を編成してみたらどうか
大森 修
理科は感動だ! (第4回)
理科授業を楽しくするグッズ〜おもちゃや日用品が教材に〜
小森 栄治
法人化国立大学の苦悩―学部長奮戦記 (第4回)
どんな出前授業を行うか
明石 要一
TOSS授業技量検定の成果 (第4回)
未来の教師(教育系学生)もTOSSへ
向山 洋一
教育課程の見直しに参加して―中教審委員の一人として (第4回)
教育課程部会の性格について―その委員構成
安彦 忠彦
編集後記
江部 満樋口 雅子

■編集後記

◯…中教審答申による「義務教育の改革案」が話題になっています。中でも義務教育の到達目標の明確化は、相対評価から絶対評価への転換により、現場には大きな負担になっているとの声を聞きます。

◯…中教審委員の安彦忠彦氏は、国による到達目標化の問題として「(1)義務教育の教育課程を到達目標化することは、国による規制強化のおそれがある、(2)そこで教育課程の全部ではなく、一部に限定して到達目標化を行う、(3)履修原理の変更になるが、それによる落伍者への対応策を考える必要がある」などを示しています。

◯…学習指導要領が「最低基準」を示したものであるということは、多くの子どもたちを「最低基準」に到達させたかという結果責任が問われていることでもあります。そこで安彦氏は「小学四年までの読み、書き、計算の技能」を到達させることで、何とか全員を到達させることができるのではないか、と主張されています。

◯…長尾彰夫氏(大阪教育大学)は「各教科の到達目標の明確化は、カリキュラムの編成においても、授業の展開においても、学習の点検・評価においても欠かすことができない」としています。しかし一方で、「学習指導要領で明確化された到達目標をそのまま各学校での到達目標とすることは適切とはいえない。それぞれの学校では、学習指導要領で示された到達目標を参考にしながら、それぞれの学校では、学習指導要領で示された到達目標を参考にしながら、それぞれの学校での到達目標を設定していくことになる」と提言されています。さらにこう付言されています。「教育の現場のなかで求められている最も大切な、そして最も骨の折れることは、一人ひとりの子どもの到達目標を明確にし、具体化していく作業なのである」と。

◯…本号は現場教師への期待を込めて、これからの到達目標の明確化研究への実践提案としたい特集です。

〈江部 満〉

◯…今、某誌で連載してもらっている、中学校教師から「貴誌のようなカタイ雑誌を読んでいる余裕がないのが実情―」という告発?を受けました。

授業中に紙飛行機が飛んでくるのを叱るのではなく、うまく飛んだなあ式のソフトランディングで対応しないと教室経営も成り立たない…と。

そういう歎き節をお互いメールやブログで情報交換しあって、いい対応の知恵を出しあっている、という話です。

しかし、私にはどうも気になって仕方ないところがあります。

その先生は、中学・教科の専科なのに、その専門誌をそういうのを読んでいるゆとりはない≠ニ一刀両断する教育観・授業観が…。「尊敬のないところに指導が入るわけがない」のに。目先対策にメールやブログ活用とは。

メールやブログがこういう本筋に正面から向きあわないための歎きの壁ならぬ、歎きのメカ≠セとしたら、荒れる授業からの回復はむずかしそうです。

〈樋口雅子〉

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