- 特集 学校の自己評価で教育再生を図る
- 提言・「学校の自己評価」を生かして教育再生を図ろう
- 設置者(教育委員会)の役割と責任がポイント
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- 学校力の構築・検証をめざした自己評価
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- 自主的・自律的に「できること」から
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- 「させられる評価」から「ポジティブな評価」へ
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- 評価観のプラス思考と活性化ストラテジー
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- 文科省の「学校評価ガイドライン」をどう読むか
- 独自の学校診断表を作ろう
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- 支援型学校評価システムに進むことを期待する
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- 学校評価の水準をあげるための工夫
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- 校内研修で授業の腕を上げる
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- 外部評価委員会の設置に期待する
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- 外部評価を「学校の自己評価」にどう生かすか
- 自校の取組を説明する力を向上させる
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- 外部評価を教職員の自己啓発努力を促す奇貨として活用する
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- 教師集団の意欲向上に生かす
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- 「学校の自己評価」を生かして教育再生を図る―校長の立場から
- 義務教育の質の保証を図る評価に
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- 評価は人がよりよく生きるためにある
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- 教育再生は学校再生であり、まず信頼を回復すること
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- 子どもの姿と高い数値目標の方向で「学校再生」を図る
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- 学校を活性化する経営評価と経営改善
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- 「学校の自己評価」を生かして教育再生を図る―教師の立場から
- 「当事者性」がなければ再生はおぼつかない
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- 日常の授業を充実させ、安心して通わせることのできる学校を創る
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- 以後の指導に生かされないと意味がない
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- 海浦小のように評価と数値化された目標が必要である
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- まずは「教師個人の自己評価を」から
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- 開かれた学校づくりのための「学校評価」とは
- カギを握る学校の情報発信力
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- 「学校評価」を行うための信頼関係の確立を!
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- 教育再生は、TOSSしかない!
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- 人権教育時代の同和教育の実践 (第1回)
- 「人権教育時代」をどうとらえるか
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- 教育再生に向けて (第1回)
- 教育再生会議への提言・前哨戦 その1
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- 論理的思考力の鍛え方 (第1回)
- 演繹的思考法と帰納的思考法という二つの論理的思考法
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- 人間力を育てる理科教育 (第1回)
- 人間力の低下
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- TOSS授業技量検定の成果 (第13回)
- 附属小学校、有名小学校公開授業のレベル
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- 教育行政をめぐる論争と問題点 (第1回)
- 教育基本法第十条の解釈をめぐる対立
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- 編集後記
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■編集後記
○…安倍首相は「教育再生会議」の初会合で教育再生の最終目標は、「すべての子どもに高い学力と規範意識を身に付ける機会を保障すること、公教育の再生や家庭・地域の教育力の再生が重要」と強調していました。さらに具体的には、「第一に質の高い教育を提供し、学力の向上を図る方策の検討、そのための教員の質の向上、学校運営をよくするための外部評価を含めた学校評価制度の導入が必要」など要望しています。
○…すでに文科省は、小・中学校の指導内容や学校運営などを客観的に評価する統一基準を定め、各学校を「評価1」から「評価5」の五段階で評価していく方針を決めています。国が学校現場の取り組みを数値で評価するのは初めてといえます。平成一八年度は全国一二四の公立小・中学校で試行されることになっています。しかも今回の五段階評価は、学校と直接かかわりのない第三者が各学校の真の学力を見極め、教育の質の向上につなげるのが目的となっています。
○…読売新聞の記事によりますと、九月から始まっている評価の対象となるのは、四七都道府県と十五政令市にある公立の小・中学校各一校。文科省は平成一九年度以降も対象を拡大して実施するとしています。
これまでの学校評価制度は、教職員による自己評価のほか、保護者らによる外部評価を行っている学校もありますが、「評価」を数値化している例は少ないといえるようです。
文科省が昨年三月に公表した「学校評価ガイドライン」は、戦後の学校評価史に照らして画期的なことだとの評価がある一方で、必ずしも活用されていないとする批判もあります。
○…本号は公教育理念の実現に向けて、いかに学校組織開発を進めていくかをご提言いただく特集です。〈江部 満〉
○…「教育再生会議では、保護者による教師の評価を考えているようだが、様々な保護者が評価することが妥当なのか。教師はプロであり専門家なので、評価するにはやはりそれなりの専門家により結論を出していき、行政がきちんとシステムとして実施することが大事。安易に保護者へ委ねる形は許されない」
この小学校長会会長のご意見に胸がすく思いをしたという大阪の校長先生のご意見がありました。
その学校は「学校評価システム構築事業協力校」だそうで、保護者の意向把握のため、行事等のアンケートをとったりしているそうです。で、そのアンケートは匿名性をいいことに「担任はなってない」等の名指し批判があり担任はしょげて気の毒とも。
ここまで読んで、私は本当にこの校長や担任はプロなのか? と疑いたくなりました。どの道のプロでも、プロを名乗っている以上、ド素人に意見はいわせない―なんていわないのではないか。お客の声の中に「不都合な真実」があると疑われたら、命取りになることだってあるというのが、今日のプロの危機管理意識なのではないでしょうか。〈樋口雅子〉
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