国語教育 2001年8月号
確かな漢字力をつける指導法

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国語教育 2001年8月号確かな漢字力をつける指導法

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年7月
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 確かな漢字力をつける指導法
提言・漢字を「漸次書く」指導を検討する
本来、基礎・基本は「読み書き一致」―学習過程で「読み」先行「書き」追従も
小林 一仁
漢字力の明確化と指導
井上 一郎
適切に漢字を使うことができる力を育てる―自発的学習指導の工夫を―
藤井 圀彦
「漸次書く」学習の内容の確認を
棚橋 尚子
新学習指導要領の「漢字の取り扱い」の解釈
小学校の漢字指導の留意点
水戸部 修治
中学校の漢字指導の留意点
花田 修一
実践提案・確かな漢字力をつける指導のアイデア―小学校
低学年/漢字が大好きな一年生の育成をめざして
近藤 裕子
低学年/いろいろな感覚を使って楽しいノート創りを
松木 正子
中学年/辞典を傍らに小刻みに繰り返す
藤倉 欣浩
中学年/覚える学習から使う学習へ
佐藤 俊幸
高学年/「できる」「楽しい」システムをつくる
前島 康志
高学年/ゆび書きの徹底で漢字力アップ
山ア 雄史
実践提案・確かな漢字力をつける指導のアイデア―中学校
文字指導と語彙指導の充実を目指して
水野 美鈴
「漢和辞典」「漢字テスト」を生かす
浦上 博文
言葉のセンスを磨く漢字指導を!
南 隆人
漢字変換「人間ワープロ」に挑戦!
小田 和也
新出漢字の扱い方の工夫
新出漢字は、自ら学び、みんなで習う
若林 富男
漢字の指導は奥が深い
安冨 篤
基礎を固めて、おもいきって「読み先習」と「漢字文化」にチャレンジしよう
石黒 修
漢字学習のような基礎基本にこそコンピュータを使うべきである
大堀 真
漢字の練習学習の改善
自覚的な漢字練習を創造する
谷口 茂雄
漢字と7回出会う
深沢 英雄
一般漢字教材を向山式で学習させる
山田 高広
自分の文章の中で使えるようにしていく
光山 真人
「漢字文化」を授業化する
熱中に熱中する漢字文化の授業
向山 洋一
低学年の実践/「漢字文化」の授業はビジュアルに!
南野 勇
中学年の実践/ひとつの漢字で知的な授業を創る
奥 清二郎
高学年の実践/ビジュアルに漢字の変遷を授業する
神谷 祐子
総合的学習を国語学習で支える (第5回)
下山 真二
「伝え合う力」を育てる教室 (第5回)
論理的な型を「伝え合い」の基礎に
深谷 幸恵
現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第41回)
21世紀未来型の校舎で新世紀の学校教育を創造
瀬川 榮志
国語教育時評 (第5回)
学びの意欲が崩れた原因は
市毛 勝雄
書評
『対話能力を育む話すこと・聞くことの学習―理論と実践』(村松賢一著)
高橋 俊三
『「伝え合う力」を育てる双方向型作文学習の創造』(大内善一著)
阿部 昇
国語教育人物誌 (第125回)
岐阜県
横山 克巳
静岡県
木 展郎
愛知県
佐藤 洋一
三重県
伊藤 隆司
国語教師としての修業道 (第5回)
師を求め、師に学ぶ
野口 芳宏
総合的学習を支える国語科の基礎・基本 (第5回)
「基礎学力」を支える説明文学習
佐藤 洋一
修辞学的論理学 (第5回)
西行の選択肢
香西 秀信
中学校文学教材の新しい教え方 (第5回)
新しい「読むこと」指導の可能性(1)
相澤 秀夫
「伝え合う力」を育てるために (第5回)
外部からの評価は?/伝え合う内容とは?/言語の教育とは?
小森 茂
情報活用能力の育て方 (第5回)
このような読むことの学習指導法で
中西 一弘
〜やはり、国語の教科書教材を生かしながら〜
編集後記
江部 満

編集後記

○…学年配当漢字をその学年で子ども一人ひとりに身につけさせることは容易ではないと言われてきました。「配当漢字の読み書きの力を完全につけさせる研究が出来たら大変な成果だ」とまで言われています。そのためにさまざまな提案が出されてきましたが、輿水実氏が提唱された読み書き分離学習なども一つの改善案と言えるでしょう。

○…今回の改訂における小学校の「漸次書く」ようにするという改善案も実践の実状に合わせたもののようです。教育課程審議会の「学年別漢字配当表に示す漢字の学年ごとの取り扱いを一層弾力的にする」ことと「当該学年より後の学年に配当されている漢字及びそれ以外の漢字を必要に応じて提示する場合は、振り仮名を付けるなど、児童の学習負担が加重にならないように配慮すること」という方針を受けて、新学習指導要領・国語編の解説でも「漸次書く」ということについて、「その文字で構成されている語彙や語句などを次第に書くことができるようにするということであり、そのために時間をかけて繰り返し指導することが大切である」としています。

○…漢字が教科書に提出された時点ですぐ書けるようになるという結果だけを求めるのではなく、漢字を主体的に学んでいく学習過程を重視しようというわけです。したがって漢字力をつけるためには、漢字を学びとっていく過程を重視するために、指導と評価の一体化を図る必要も説かれているわけです。これは単なる機械的な繰り返しのための練習を再検討している提言とも言えます。

○…これに加えて義務教育に変わりがないのだから小学校同様、中学校学習指導要領にも漢字学年配当表を付ければよかったのではないかとする意見も出ています。本号は「漢字力習得のための指導法」を再検討したいとする特集です。

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