- 特集 授業力UPに役立つ!社会科「指導スキル」大全集
- 視点1 社会科授業づくりにかかせない「指導スキル」とは
- 問題解決的な学習を実現し,子供たちを育てるためのスキル
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- 視点2 まずはここから! 授業を成立させる(基本)指導スキル
- @【教材研究】問題解決的な学習につながる教材研究・教材開発スキル
- 教材研究は,素材の仕入れと仕込みが肝!
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- A【課題設定】問題解決的な学習につなげる課題設定と授業デザイン
- ゴールを意識し,逆算してデザインする
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- B【発問】課題の発見を促し,思考を焦点化させる授業スキル
- 出し合い,束ね,繰り返し,更に日常化へ
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- C【板書】思考の流れがわかる板書スキル
- 子どもの思考の流れを板書物語にしてみよう!
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- D【ノート指導】学びをサポートし,思考をまとめるノート指導スキル
- 思考力・判断力・表現力を育成する3ステップのノート指導
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- 視点3 授業を活性化させる! 学習活動を彩る指導スキル
- @【資料提示】選択・判断につながる資料提示スキル
- 「選択・判断」へつなげる「資料提示」の順序と児童の思考
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- A【教科書・副教材活用】学習を深める教科書・地図活用スキル
- 教科書・地図帳を使いこなすために大切なこと
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- B【調べ活動・インタビュー】調査・インタビュー活動のための指導スキル
- 子ども達の将来に生きる,調べ活動・インタビュー活動
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- C【話し合い・討論活動】意見を取り上げまとめる指導スキル
- ポイントは話し合いの必然性,結論ではなく目的重視で
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- D【表現活動】年表・図表・文章・新聞などにまとめる指導スキル
- まとめる指導スキルが高まれば,授業づくりと評価のスキルも高まる!
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- 視点4 授業を深める! 多様な展開を可能にする指導スキル
- @【ICT】ICTを活用して授業を活性化させる指導スキル
- 必要な時に必要なICT活用を
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- A【ジグソー学習】はじめの一歩でつまずかない指導スキル
- 「エキスパート活動と資料」,「クロストーク」に着目して
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- B【『学び合い』】はじめの一歩でつまずかない指導スキル
- みんなでつくる社会の授業『学び合い』がうまくいく7つのポイント
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- C【反転授業】授業で応用力を身に付ける指導スキル
- 学習活動と時間を広げる可能性としての反転授業
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- D【参加体験型活動・ワークショップ】対話的な学びと実感的な理解を深める指導スキル
- グループ学習の落とし穴・対話的な学びと実感的な理解を深める,ワークショップに於ける指導スキル
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- 視点5 【授業最前線】指導スキルで展開が変わる!おすすめ授業モデル 小学校
- 3・4年/概念「文化遺産」を通して身近な伝統・文化を捉え直す学習―単元「和SHOCK!?」を事例に―
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- 5年/意思表示板を使って「今後の産業の発展を考える学習」
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- 6年/教材研究のスキルをベースにした社会科授業を
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- 視点6 【授業最前線】指導スキルで展開が変わる!おすすめ授業モデル 中学校
- 地理的分野/「日本の気候」の基本的な授業展開と指導スキル
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- 歴史的分野/「参勤交代」を多様な立場から議論する授業
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- 公民的分野/指導スキル「易から難への授業構成」で生徒を授業に巻き込む
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- 視点7 【授業最前線】指導スキルで展開が変わる!おすすめ授業モデル 高等学校
- 地理/激動する朝鮮半島情勢を地歴連携の視点から読み解く!―地誌学習を面白くするスキル―
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- 歴史/宝暦・化政文化を通して,市民社会のあり方を考える
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- 公民/宗教とはどのようなものかを考える―現代社会の倫理の視点―
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- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第5回)
- 「くらべる」「人物」「分類・整理」
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- 〈筑波大学附属小学校発〉「主体的・対話的で深い学び」をつくる教材研究ABC (第5回)
- 3年生の教材つくり(2)
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- ICTも有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第5回)
- 耕地整理にはどんな意味があったのかな?〜米づくりのさかんな地域〜
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- 〜小学5年/耕地整理〜
- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える社会科授業 最新ネタ (第5回)
- 歴史/墓と鉄砲から時代を大観する
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- 社会科で思考と感情(エンパシー)をどう育てるか (第5回)
- 情動的エンパシーとしてのケア
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- 「見方・考え方」の育ちをとらえる!パフォーマンス評価でつくる社会科授業モデル (第5回)
- パフォーマンス評価の適用と展開の可能性
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- 〜小学校・第3学年・「昔の道具と人々のくらし」〜
- 歴史的思考力を伸ばす授業デザイン (第5回)
- 比較史を用いて時代構造を把握する
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- 見方・考え方を働かせて学ぶ! 地理授業デザイン (第5回)
- イヌイットの生活と環境
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- 〜「人間と自然環境との相互依存作用」に着目して〜
- 小・中・高を通じて「主権者の育成」にどう取り組むか―教材&授業アイデア― (第5回)
- 主権者の育成と「問題分析力」の育成(3)
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- 新学習指導要領全面実施直前レポート (第5回)
- 副読本の作成と新学習指導要領(4)
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- 社会科は社会とどのように関わるのか―社会に開かれた社会科とは― (第5回)
- 8月号視点/社会に開かれた小学校社会科教育
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- 〜教師自身が社会に開かれているか?〜
- 〈見方・考え方を鍛える!〉学び直す日本史 歴史探究ミニツアーpart2 (第5回)
- 勤務校大妻中学高等学校周辺歴史散策
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- 〜身近な地域から歴史を学ぶその五〜
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第257回)
- 宮城県の巻
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- 編集後記
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編集後記
今春発刊の『小学校社会 指導スキル大全』の中で,元文部科学省視学官の澤井陽介先生は,教員対象のいくつかのアンケートで社会科が「指導しづらい教科」とされてきた原因について,算数のように問題がすぐに設定できるとは限らず,国語のように教材が教科書からすぐに扱えるわけではないこと,また,調べたり考えたりするにあたっては,理科のように実験器具などの具体物があるわけではなく,生活科や総合のように,体験中心で授業をすすめるわけにもいかない点を指摘されています。
その指導しづらさを解消していくには,社会科ならでは,というものを分析しながら,授業づくりの基礎的な技術をおさえていくことが大切になりそうです。
また同じく本書の中で,文部科学省教科調査官の小倉勝登先生は,「授業づくりには,経験を積むことで解決していけることと,常に学び習得していかなければ解決できないこと,の二つの側面があり,指導技術(指導スキル)については,経験だけでは習得できないことが少なくありません」とも指摘されています。
授業の展開の仕方によって,必要なスキルは異なりますし,また,多くの先生方には,自分の授業スタイルがあり,得意な分野があります。それらは,経験によって獲得されたものであり,一朝一夕で身につけられないものも少なからずありますが,先輩の授業を見たり,話を聞いたり,実践から学んでいく形になるのだと思います。
そこで本号では,「授業力UPに役立つ!社会科『指導スキル』大全集」をテーマに,社会科ならではの指導スキルについて,具体的な実践を交えながら,ご紹介をお願いしました。
/及川 誠
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- 明治図書
- 詳しく書かれていてわかりやすい。2学期からの授業に役立てるように参考にしながら今から教材研究します。2019/7/1540代・中学校勤務