- 特集 読解力・表現力を高める!「書き方」トレーニング
- 1 読解力・表現力を高める!社会科授業で出来る「書き方」トレーニング
- 「視点や方法(考え方)」を意識して考えたことを書き表す力を鍛える
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- 2 読解力を高める「書き方」指導スキル=ポイントはここだ!
- 統計・地図活用能力の視点から
- 小学校における継続的な地図作成の取組による空間軸の形成
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- 映像・史料読解能力の視点から
- 映像・史料メディア読解力育成の指導ポイント
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- 3 授業場面で「書く活動」をどう取り入れるか―定番+αの活動プラン
- 教科書・ノート・地図帳活用
- 4年間を意識して,積み重ねる指導を!
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- 見学・観察・調べ学習
- 「A4版ノート」を活用した書く活動
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- 話し合い・討論
- 話し合いをボードにまとめ,学びのフィールドを創る
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- 発表
- 単元を通した「書く」活動の設定と「主張」の可視化を
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- 4 【授業最前線】読解力・表現力を高める!「書き方」授業&活動プラン 小学校
- 3・4年/身近な地域や市の様子・地域の生産や販売
- 地図を「描く」活動をとおして表現力・読解力の育成を!
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- 3・4年/住みよいくらしをつくる・地域社会の災害や事故防止
- 「関係図」をもとに「公助」と「共助」を説明する
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- 5年/我が国の農業や水産業
- 知識の整理が説明する力につながる
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- 5年/我が国の工業生産・情報産業と情報化した社会
- 「児童例」で,「教師の思い」と「子供の思い」をすりあわせる
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- 6年/我が国の政治のはたらき
- 書く活動で思考力・表現力を育成する
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- 6年/弥生時代以前〜安土桃山時代
- 「書き方」の種類を増やし,子どもを鍛える
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- 6年/江戸時代〜明治維新
- 日々の授業の積み重ねで書く力を付ける
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- 5 【授業最前線】読解力・表現力を高める!「書き方」授業&活動プラン 中学校
- 地理的分野/世界の諸地域
- 社会認識を深める授業は「書く力」を育てる
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- 地理的分野/日本の諸地域・世界と比べてみた日本の地域的特色
- 統計活用をベースにして論理的表現力を育む
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- 歴史的分野/中世の日本
- 歴史事象のつながりをイメージマップに表現し,室町時代の特色をとらえさせる授業デザイン
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- 歴史的分野/近代の日本と世界
- 見方・考え方を働かせて表現力を高めるトレーニング
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- 公民的分野/私たちと現代社会・私たちと経済
- 主権者教育につながる書く力の育成
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- 公民的分野/私たちと政治
- 思考過程を可視化するために書く
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- 6 【授業最前線】読解力・表現力を高める!「書き方」授業&活動プラン 高等学校
- 地理
- 読解力,表現力を高める,主題図を用いた地理学習
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- 歴史
- 歴史授業で表現力を高めよう
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- 公民
- 社会的な「見方・考え方」を「型」として働かせて,思考力・判断力・表現力を養う新科目「公共」の授業
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- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第15回)
- 単元の評価規準「作成のポイント」
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- スペシャリスト直伝!授業がもっとうまくなる社会科授業スキル (第3回)
- 黒板の特長を生かした社会科授業の板書を
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- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第3回)
- トイレから考えるSDGs
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- 〜「統合性」「同時解決性」〜
- 新学習指導要領 社会科授業デザイン&評価のポイント (第3回)
- 新学習指導要領における学習評価(3)
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- ICTも有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第15回)
- 3年生/地図帳を活用する1時間目を!
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- 見方・考え方を働かせる!単元を貫く学習課題でつくる中学社会ワーク (第3回)
- 現代社会の見方・考え方を養う工夫
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- 〜中学公民「グローバル化」〜
- 地理大好きな子どもを育てる!見方・考え方を鍛える地理授業デザイン (第3回)
- 瀬戸内地域にため池が多いのはなぜ?(スケール)
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- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第9回)
- 高等学校「日本史探究」の近現代の学習の構造(1)
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- 〜「歴史総合」とのつながりと発展〜
- 学びと社会がリアルにつながる!SDGsの視点でつくる公民授業 (第3回)
- 「目標1 貧困をなくそう」をどう教材化するか
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- 社会科における深い学びの実現とは (第3回)
- 市民社会への参加としての学びを目指して
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- 銅像からわかる!つれづれ歴史散歩ガイド―目からウロコの教材づくり― (第3回)
- 杉原千畝の決断にみる人道的功績
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第267回)
- 福井県の巻
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- 編集後記
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編集後記
大学入試共通テストについて,英語民間試験活用の延期と共に,二〇二一年から国語と数学に導入される予定だった記述式問題の出題も見送られることとなりました。
今回は頓挫する形になりましたが,高大接続の一環である今回の改革は経済界からの要請でもあり,「社会人としての資質・能力」を身につける〜という観点から,テスト問題に「記述」「論述」が求められていく流れは,今後も推進されていくのだろうと思います。
社会科の入試を含む問題の解答形式には,大きく分けて「穴埋め」「選択肢」「語句の記述」「文の記述」などがあります。このうち,文で答える記述問題,特に字数が多いものについては,知識の確認をし,「書き方のルール」などもおさえ,上手に組み合わせるなどして答えることが求められます。「まとめる力」を試されているとも言えるのだと思います。
社会科の一時間の授業では,「みる」「読む」「話す」「書く」などの学習活動が行われますが,子どもの学習量という視点で比較すると,「みる」「読む」「聞く」の割合が高く,「話す」「書く」が比較的少ないことも,かねてより指摘されています。PC活用時代となり,子どもの「書く力」は落ちているとも言われますが,社会に出てからも必要とされる表現力という観点からも,書き方を学ぶことは,とても大切です。
そこで本号では,「読解力・表現力を高める!『書き方』トレーニング」を特集テーマとして,社会科の授業づくりの中で「書き方」を身につける指導として先生方が取り組まれていること,工夫されているアイデアや授業ネタ,活動モデルをご紹介いただきました。
/及川 誠
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