- 特集 当事者意識を育てる!主体性を引き出す授業デザイン
- 01 当事者意識を育てる!主体性を引き出す授業デザイン
- 主体性をどう捉え,授業デザインするのか
- /
- 02 「当事者意識」×社会参加―社会科教育で出来ることとは
- 当事者とは誰かを問い直し,社会科教育で育てる当事者意識と市民性を再構築する
- /
- 03 「当事者意識」×単元開発 子ども達に届けるポイント
- [地理]当事者意識の育成には外部者の力を借りる
- /
- [歴史]事象への違和感から当事者意識を喚起する歴史授業―中世社会を事例に―
- /
- [公民] 当事者意識を育む意義と危惧
- /
- 04 「当事者意識」×○○教育 自分事としてとらえるためのアプローチ
- 【当事者意識×まちづくり教育】自分事としてとらえるためのアプローチ
- リアルさが命!実際のまちの動きを創り出すのを後押ししよう
- /
- 【当事者意識×平和教育】自分事としてとらえるためのアプローチ
- 「原爆ドームを背景に,笑顔でピースサイン」,あなたはどう考えますか?〜戦争遺跡と観光の関わりから捉える戦争と平和〜
- /
- 【当事者意識×環境教育】自分事としてとらえるためのアプローチ
- 探究型のESD・環境教育で行動化を促す
- /
- 【当事者意識×金融経済教育】自分事としてとらえるためのアプローチ
- 「何を学びたいか」を踏まえた授業実践を
- /
- 【当事者意識×防災教育】自分事としてとらえるためのアプローチ
- 社会問題を考える意味付け指導の充実
- /
- 05 【授業最前線】当事者意識を育てる!主体性を引き出す授業デザイン 小学校
- 3年/地域課題の解決を目指した佐木島のスマート農業
- 共感の視点を踏まえて,論争問題を通して当事者性を涵養する小学校中学年社会科授業の開発
- /
- 4年/災害とわたし
- 「ひとり学び」の充実と自分事の問い
- /
- 5年/我が国の国土の様子と国民生活(高い土地に住む人々のくらし)
- 立場になる視点を転換する授業展開モデル
- /
- 5年/我が国の国土の自然環境と国民生活との関連(国土の自然とともに生きる)
- 森林保全と子どもとを近づける教材開発
- /
- 6年/我が国の政治の働き
- 一丁目一番地は教師が当事者意識をもつこと〜子どもたちが「自分も何か関われそうだ」と思える教材へ〜
- /
- 6年/江戸幕府の政治と人々の暮らし
- 単元全体を意識した問いと資料を通して授業を考える
- /
- 06 【授業最前線】当事者意識を育てる!主体性を引き出す授業デザイン 中学校
- 地理的分野/世界の様々な地域
- 生徒のこだわりから地域横断的に考察する
- /
- 地理的分野/日本の様々な地域(地理・歴史・食育)
- 「未来の教室」の実現に向けた試行的取組の実践
- /
- 歴史的分野/近世までの日本とアジア(鎌倉幕府の成立〜武士の登場〜)
- 文脈を踏まえた思考=エンパシーでせまる!〜藤原純友は「海賊」なのだろうか?〜
- /
- 歴史的分野/近現代の日本と世界(欧米における近代化の進展)
- 公衆衛生と教育制度から深める近代革命
- /
- 公民的分野/私たちと現代社会
- 私たちが住む地域の理想の姿を「ウェルビーイング」という視点から考えよう!
- /
- 公民的分野/私たちと国際社会の諸課題
- 「戦争観」のアップデートを図った社会科授業の提案
- /
- 07 【授業最前線】当事者意識を育てる!主体性を引き出す授業デザイン 高等学校
- 地理/GIS・防災・世界遺産
- 世界遺産から考える防災教育の提案
- /
- 歴史
- 連続性・相対化と自我関与の統合
- /
- 公民
- 「二つの当事者意識」を育む教材と発問例
- /
- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第72回)
- 小学校社会科における主権者として求められる資質・能力を育む教育の推進K
- /
- 子どもの情報活用能力を育成する地図指導 (第12回)
- まち探検のまとめとして,住民が利用しやすいコミュニティバスを考えよう!
- /
- 1人1台端末も有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第72回)
- 生成AIをパートナーに世界の国々を調べよう
- /
- 〜6年生「日本とつながりの深い国々」〜
- 「個」の学びを豊かにする!社会科「個別最適な学び」への挑戦 (第36回)
- 失敗から学ぶ
- /
- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第60回)
- 大地と生きる,大地を生かす川上村〜地理学5大テーマを有効活用〜
- /
- 〜地理〜
- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第66回)
- 年間指導計画で学習の長期設計図を作る(12)
- /
- 〜授業改善は単元構想のデザインを考えること〜
- リアルな世界と日本がわかる!地理授業デザイン (第24回)
- 害獣のリアルと地理授業デザイン
- /
- 社会参加から考える公民授業づくり (第12回)
- 社会参加意識の高まりをどう評価するか
- /
- 見方を変えると世界が変わる!「考えたくなる」社会科授業 (第24回)
- 人物の立場に立ちながら,人物の学習だけにならない歴史の授業
- /
- 全国の実践家発!現代とつなぐ歴史授業 (第12回)
- 過去と現代をつなぐ視点と「歴史する」
- /・
- 持続可能な社会の創り手を育成する社会科教育 (第12回)
- 社会科ESDカリキュラムにおける鍵概念の4つの領域
- /
- 〈全国社会科教育学会の広場〉社会科教育研究は教師の成長にいかに寄与し得るか (第12回)
- 開発研究が,今後も教師の成長を支え続けるためには
- /
- 〜社会科教育研究は教師の成長にいかに寄与し得るか〜
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第324回)
- 青森県の巻
- /
- 編集後記
- /
編集後記
「主体的・対話的で深い学び」という言葉が改訂のキーワードとされて以降,現場の先生方は様々な授業づくりに取り組まれてきましたが,「主体性」の部分を引き出すための工夫について,話題にあがることが少なからずあります。これまでも先生方が取り組まれてきたような,「子どもの意欲を引き出す」ための教材研究や学習課題づくり,授業におけるアプローチなども,主体性を育む方法の一つですが,「自分事」「当事者意識」という言葉が,「切実性が感じられない」といったような課題感とともに,改めてよく聞かれるようになりました。
「当事者意識」については,主に社会的な課題に対するものとして公民的分野において語られることが多い印象ですが,公民だけでなく歴史や地理においても,身近ではない課題について,当事者でなくても当事者の立場に立って向き合う意識=当事者意識が,「主体性」を引き出す一つの要素であることは,確かです。
ただ大人ならともかく,まだ発達の中途で成長段階にある子どもたちにとって,まだ興味関心が少ないテーマについて,「当事者意識を持て」と最初から言われても〜という反応も無理からぬところでもあります。
自分は社会の一部であり,社会的事象を「自分事」として捉えること,またその際に,自分の利益だけでなく様々な立場の人々の状況を考えることができることは,これから社会に出る子どもたちに必要な素養として,今後より一層求められてくるのだと思います。
そこで,3月号では「当事者意識」に焦点をあて,主体性をどう引き出すかと絡めながら,様々な角度からご提案いただきました。
/及川 誠
-
- 明治図書
- ウェルビーイングの視点は大切だと思うので、授業でもその視点を取り入れていきたいと思った。歴史でも地理でもその視点を考えて授業をつくりたい。2025/4/640代 中学校教諭
- 社会科がどちらかというと事実をとらえるところが多くて、そうしても学習者の立場から目を向けがちになる。そうではなくて資料の中に当事者として目を向けられる内容や発問を考えて教材精選や発問構成をしないといけないと思う。そう感じた。2025/3/950代 小学校教諭
- 当事者性を持たせる上で意識する点やその工夫について、理論的かつ実践的に紹介されていて参考になった。2025/3/230代・中学校管理職