- 特集 個を生かす一斉指導の開発
- 提言・一斉指導での個の生かし方
- [挑戦]と[協働]と[交流]をキーワードに!
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- 個を生かすから一斉指導が成り立つ
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- 個を確立し、個に応じた表現で出番を保障
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- 子どもに即したカリキュラム開発を
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- 一斉指導のよさを生かす微細技術の開発
- 低学年児にはこんな微細技術を
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- 中学年児にはこんな微細技術を
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- 高学年児にはこんな微細技術を
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- 中学生にはこんな微細技術を
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- 一斉指導のよさを生かした国語科授業の開発
- どの子も熱中する「話す・聞くスキル」を使った授業
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- 「聞き合い」から学び合いが始まる
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- 一斉指導で一人ひとりを生かす
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- 一斉指導のよさを生かした算数・数学科授業の開発
- 一斉指導だからこそ、よい「手本」を参考にすることができる
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- どの子にも自信を持たせる向山型算数指導法
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- 向山型数学は、個人差を生かした授業である
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- 一斉指導のよさを生かした社会科授業の開発
- モデル・五感・復習を入れる
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- 「向山型討論の授業」に挑む!
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- 予想分布で授業の活性化を!
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- 一斉指導のよさを生かした理科授業の開発
- 多様な解釈が生まれる一斉指導だから授業が面白い!―5年「花粉管の観察」と「台風」
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- 個を「生かす」指導は一斉指導だからこそ可能
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- 驚きや感動を共有できる授業を
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- 一斉指導の効果を上げる身ぶり・表情・声の工夫
- 効果を上げるには教師自身の授業技量を上げるしかない!
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- 教師の動きが子どもの理解を支える
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- 子どもが微笑むやさしい語りかけ
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- 授業に「ゆるみ」を作らない
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- 「相手」意識を持って声を出す
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- 模擬授業で腕を上げる
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- 校内研修・研究への私の助言
- 少人数指導で教師の授業力は上がり子どもは賢くなるのか
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- インターネットで授業は進化する (第9回)
- 『インターネット活用授業集成』を使うと、幅広い授業ができる
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- 子どもが自分で勉強したくなる授業づくり (第9回)
- 「五感力」がはたらく学びの仕組み
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- 教科書の使い方を変える (第9回)
- いろいろな人に学びながら自分で教材を創ること
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- 授業研究ニュース (第21回)
- 文科省、「命を大切にする教育」で新事業
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- 授業力アップのための修業 (第9回)
- 教材と葛藤する
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- これからの授業研究の在り方 (第9回)
- カリキュラム研究の一部としての授業研究
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- 編集後記
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編集後記
〇…学力向上論の一環として、今や少人数指導や習熟度別指導が主流のおもむきの感があります。一斉指導は画一的であり学力差に対応できず「落ちこぼし」をつくると排除の対象になるような感じさえします。
〇…しかし、一斉指導は学級内の個人差を無視した画一的な指導であり「落ちこぼれ」や「詰め込み」の原因であろうか、とする反論も出ています。つまり、学級のどの子にも等しく高いレベルの内容を与え、すぐれた発達を可能にする統一的な指導ではないかとする反論です。
〇…その場合、次のような配慮が必要であると『授業研究・重要用語三〇〇の基礎知識』が解説しています。「敢個人差の問題=質の高い一斉指導により当面の個人差も発達させられる。柑集団観の問題=一斉指導で直面する集団は、子どもたち相互に認識や思考を磨き合う場として指導されなければならない。桓指導過程の問題=一斉指導において、学習する集団自らが克服すべき矛盾を分析し、方向づけることが大切である。棺学習形態の協働=一斉指導はグループ指導や個別指導の相互関連の中で活用されるべきである。学習形態の転換の必然性は、教師によって判断されなければならない。款教師の身ぶり・表情・声の問題=集団を集団として指導する一斉指導では、子どもへの語りかけ、問いかけやねうちづけの仕方において、純粋な個別指導の場合とは違った身ぶり・表情・声に工夫が必要である」と。
〇…一斉指導の中で個を生かすということは、「学級全員を共通の目標水準に到達させるための手段」であるともいえます。本号は、とかく避難の多い一斉指導を「個を生かす」視点から考え直してみたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書