- 特集 全国学力テストは現場を変えるか
- 提言・全国学力テストのプラス面とマイナス面
- 学力テストの結果の検証・分析・公表・改善を通して公教育の質を保証する
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- 「学習指導要領」改訂に反映させよ
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- 「大人の対応」がプラスだったのかも
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- 問題設定の是非こそが学力調査の有効性を決定づける!
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- 学力形成の自覚と自制が必要
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- 全国学力テストは学校外部評価を促進するか
- 外部評価の基本資料として公表を
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- 全国学力テストは、学校外部評価から独立させて考えた方がよい
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- 互いに高めあう「評価」
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- 全国学力テスト国語問題とこれからの国語科の課題
- 実生活に生きて働く言葉の力を
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- 現場の授業改善に生きる分析・考察
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- 読解力も作文力も見えない
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- もっと子どもを見て! これまでの蓄積の上に対策を考える
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- 国語問題の不備・不足
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- バランスのとれた指導と適切な評価
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- 全国学力テスト算数・数学問題とこれからの算数・数学科の課題
- 学力テストB問題への傾向と対策
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- 全国学力調査(算数)から見えてくる授業改善の視点
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- PISA型読解力・活用力と「探究型」学習
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- 問題Bに役に立つ「基礎基本の力」としての問題Aづくりが今後の課題
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- 誤答分析から見える「応用・活用」へのハードル
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- 学級の実態からみえてきた読解力や表現・活用力の課題
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- 他教科の専門家はどう見ているか
- 求められる教科の総合的な学力
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- 小学校の国語―「活用」の問題に注目!!
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- 学力形成の諸要因を見つけ、その関係を発表せよ。教育の三権を分離独立させよ
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 無駄を楽しむこと
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- 読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第10回)
- 江戸時代の代表的教具「字突き棒」を現代に甦らせる!
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- 読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第10回)
- 社会科のテキストを読解し、熟考し、評価するとはどのような力なのか(5)
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- 読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第10回)
- 論証させよう
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- 〜根拠をもとに筋道立てて説明できる力〜
- 読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第10回)
- PISA型読解力を意識して授業する
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- 日本人の気概を教える 《小学校》 (第10回)
- 世界に誇るだし文化“うま味”前編
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- 日本人の気概を教える 《中学校》 (第10回)
- 「ジャポニスム」と「クール・ジャパン」
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- 子どもの規範意識の育て方 (第10回)
- 「守・破・離」の「守」の重視を
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- 〜基礎・基本を叩きこむ〜
- 授業の技を磨く (第10回)
- 表情は練習で変わる
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…今年の四月二四日、全国学力・学習状況調査が実施されましたが、四三年ぶりといわれている「全国学力テスト」をめぐる評価はさまざまにあります。批判派は「公教育の国家管理を目的とするもの」と決めつけています。さらにはテスト結果による外部評価を完成させることになるという批判も出ています。
○…文科省は「平成一九年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領」で、次の二つを全国学力テストの目的として掲げています。
敢 全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における児童・生徒の学力・学習状況を把握、その改善を図る。
柑 各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図る。
○…中教審の答申「新しい時代の義務教育を創造する」には、「各教科の到達目標を明確にし、その確実な修得のための指導を充実した上で、子どもたちの学習の到達度・理解度を把握し検証することは極めて重要である。客観的なデータを得ることにより、指導方法の改善に向けた手がかりを得ることが可能となり、子どもたちの学習に還元できることとなる。そのような観点から、子どもたちの学習到達度・理解度についての全国的な学力調査を実施することが適当」と述べられていました。
○…しかし反対する側からは「全国学力テストが今後も実施され続ければ、公教育の国家管理を強化することに貢献するとともに、地域、学校、教員、そして子ども、保護者まで排他的競争に巻き込む」だろうと主張しています。問題はどこにあるのでしょうか。
(江部 満)
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