- 特集 学級の「学習規律」にどう取り組むか
- 提言・学級の「学習規律」はなぜ必要か―学級崩壊・授業不成立を防ぐ―
- 学習規律は学ぶ権利を保障する
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- 学習の「意味」と学級の「必要」を感じる授業への転換
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- できる・発見・学びの共有と自覚化
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- 学習規律(ルール)がなければ授業は成立しない
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- 「集団を動かす技術」である
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- 低学年の「学習規律」に取り組む
- 学習規律のある学級でこそ、子どもは安心して学ぶことができる
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- 鉄は熱いうちに打て! 『ならぬことはならぬ』を教える
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- ほめて身につけさせる
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- 中学年の「学習規律」に取り組む
- 指名なし音読、指名なし発表を続けることで、子どもたちが自分たちで話し合いをすることができるようになる
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- TOSS教材をユースウェア通りに使い学習規律を身につけさせる
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- あいさつをする・返事をする・椅子を入れる
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- 高学年の「学習規律」に取り組む
- 「自由に動いていいですよ」のルールはこうする
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- 学習規律を見直して教室を変える
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- 学習規律は楽しい授業の中で作る
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- 趣意説明を使って、全員を巻き込む
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- 中学生の「学習規律」に取り組む
- 国語科の授業で取り組む
- 学習規律 聞くことと学習すること
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- 規律が確立するまでタフに続けること
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- 社会科の授業で取り組む
- それは、生徒のための学習規律か?
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- 『規律』が授業に安定と安心を生む
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- 数学科の授業で取り組む
- わかる、できる授業で自ずと学習規律はできる
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- すぐれた教材を使い、定着させる
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- 理科の授業で取り組む
- 理科の授業規律は信頼関係から
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- 科学的な思考力を高める探究活動
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- 「生活規律」とどう連動させるか
- 人間力を育成する学習・生活規律の連動化
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- 「学習用具」「学習規律」「生活規律」全てがリンクしている。単独はありえない
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- あらゆる場で貫かれ、子どもの成長に直結する目標を掲げることである
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 学習規律の大きな教育力
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- 読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第11回)
- 向山型討論指導の枠組みを公開する!
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- 読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第11回)
- 食料自給率のグラフを読解する。「穀物自給率」のグラフ。その二種類のグループとは何か。
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- 読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第11回)
- キーワードは「スパイラル」+「変化のあるくり返し」
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- 〜確実な定着のために、変化のあるくり返しをさせよう〜
- 読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第11回)
- 水溶液の性質を調べる
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- 日本人の気概を教える 《小学校》 (第11回)
- 世界に誇るだし文化“うま味”後編
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- 日本人の気概を教える 《中学校》 (第11回)
- 世界に誇る『柔構造』の思想
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- 子どもの規範意識の育て方 (第11回)
- 「教育」と「エデュケーション」
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- 〜大人からの働きかけこそ肝要〜
- 授業の技を磨く (第11回)
- 飛び込み授業やアンケートに学ぶ
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…近代学校の管理的、競争的性格を「規律・訓練」という視点でとらえますと、一定の場に人間が多数集まることから生じる混乱を統制し、逆にそのことからメリットを引き出すことをねらった、人のふるまいを方向づける秩序化する技術の一タイプである、と『現代教育のキーワード』にありました。
○…しかし、今日「規律・訓練」は相互に補完しあいつつ多くの学級の日常的秩序の骨格を構成しているともいえるようです。特に「学習規律」は学び合いわかり合うことに価値をおく学習観を共有しているといわれています。
○…例えば、学習規律は敢教師が示した「チャイムが鳴ったら席に着く」「人の発言を静かに聞く」といった学び合いの前提をつくり出す外的な授業秩序の保持という局面から、柑子どもたち自身が相互批判・相互援助によって自覚的に秩序を保ち、共同的な学び合いわかり合いを発展させようとする責務の遂行という局面へ発展するものとされる。と『授業研究・重要用語三〇〇の基礎知識』にありました。
○…授業不成立が日常化しているといわれて今日、「規律正しい」授業を成立させるためには、「学習規律」の指導は、今日の重要な実践的課題といえるようです。ただし問題は教科授業と切り離され、管理的措置に転化する危険だけはさけたいものです。
○…そのためには、「学習規律」の指導は単なるきまりづくりから始めるのではなく、子どもたちの学びの必然性に基づく内的規律づくりの指導から構想する必要があると研究者は主張しています。「学習規律」はみんなとわかるようになりたいという学習意欲や学習要求の個々の子どもたちの願いとして検討したいものです。
(江部 満)
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- 明治図書