学校運営研究 2004年7月号
「家庭の教育力」回復を図る学校の対応策

J563

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学校運営研究 2004年7月号「家庭の教育力」回復を図る学校の対応策

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2004年6月15日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「家庭の教育力」回復を図る学校の対応策
私の予想=家族観・家族像はどう変わっていくか
「青い鳥」求めて「説明責任」
新富 康央
二極化で福祉機関化する学校
藤井 千春
仕事が生涯の生き甲斐の親たち
有元 佐興
「家庭の教育力」どこを見れば診断できるか―問題点の早期発見のために
「家庭の教育力」は、ここで見抜く
波多野 里望
既婚未婚を決める家庭の教育力とは
明石 要一
子どもの生活習慣と保護者の学校参加の動向をチェックしよう
玉井 康之
生活マナーの基本が出来ているか
石黒 雅明
虐待事件で問われた学校の対応ポイント
成山 治彦
昔も今も変わらぬ“家庭教育の原理原則”
生活のしつけ―原理原則はここだ
芋生 修一
学習習慣のつけ方―原理原則はここだ
松藤 司
親子会話の場づくり―原理原則はここだ
嶋野 道弘
生活のリズムづくり―原理原則はここだ
平井 誠也
生活体験づくり―原理原則はここだ
吉永 順一
家庭教育に関する話材・配布したい資料の紹介
ホームページに載せたい家庭教育の話材・資料
浅尾 三吉
学校便りに載せたい家庭教育の話材・資料
高木 保
地域懇談会における家庭教育の話材・資料
今村 正一
PTA総会における家庭教育の話材・資料
杉浦 邦夫
学級懇談会における家庭教育の話材・資料
宮崎 雅夫
個別懇談における家庭教育の話材・資料
關 浩和
“家庭教育の悩み”に応える学校のアプローチ
勉強しない―どんな助言がよいか
長谷川 博之
万引きした―どんな助言がよいか
樺澤 徹二
いじめにあった―どんな助言がよいか
二村 直司
友達がいない―どんな助言がよいか
山田 真理子
不登校―どんな助言がよいか
川中 淳子
こんな親にどうアプローチするか・学校がする家庭教育への要求
放任―診断ポイントと効果的なアプローチ
新宅 博明
虐待―診断ポイントと効果的なアプローチ
古元 邦子
過干渉―診断ポイントと効果的なアプローチ
南本 長穂
過保護―診断ポイントと効果的なアプローチ
太田 佳光
夏休み中の家庭教育・わが校がしたいアプローチ
親子会話の勧め
青坂 信司
スリーステップで、個に応じたプランづくりを
今野 和賀子
親子でPTA行事に参加しよう
伊澤 光二
自律的な生活づくりを促す工夫
大庭 正美
親に薦める子育ての本・ベスト3
悩みを解決してくれる本・勉強の仕方を教えてくれる本・プラス思考にしてくれる本
浅川 清
臨床心理学から薦める本
武内 珠美
親業!いつまでも青春気分・子供と共に成長を!
深澤 五郎
子育ては親自身の成長が鍵
上地 安昭
教育環境の工夫で学校の元気をつくる (第4回)
亀川 由美子
わが校のHP自慢 (第4回)
北海道陸別町立陸別中学校
中野 浩光本間 幸信
親の目・教師の目・記者の目―教育界の問題点に迫る (第4回)
入試から英語をはずせ
山上 浩二郎
学校マニフェストをどう構想するか (第4回)
マニフェストは「組織としての」学校が目指す「成果」
小松 郁夫
平成の教育改革全体像の大研究:特別支援教育の実践指針 (第4回)
個別支援体制と校内資源の活用
国立特殊教育総合研究所
平成の教育改革全体像の大研究:2学期制のメリットと導入のノウハウ (第4回)
学びの継続性〜大きく変わった夏休み
大風 秀康
平成の教育改革全体像の大研究:小学校英語導入のウォーミングアップ (第4回)
クラスルーム・イングリッシュを使う
大森 修
ADHDの子の親として医療と教育を考える (第4回)
学級集団から浮いてしまう子どもがいたら
中西 仁横山 浩之
教育情報の読み方・活かし方−これは本流・支流を見分けるヒント (第4回)
学力格差はどう広がるか
階 玲治
文教ニュース
児童虐待への対応で文科省通知/問題行動対応で関連機関と連携
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
学校でする動物との触れ合い―獣医師の提言 (第4回)
飼育で科学的な衛星概念を身につける
中川 美穂子

編集後記

○…教育問題について、各県の教育長に、ある研究所がアンケート調査したところ、「学力低下より何より、家庭の教育力低下が一番の心配ごと」という声がトップだった―といいます。

 たしかに、時間数からいっても、〈学校よりも家で過ごす方が多いわけですから、そこでの教育のされ方如何が子どもに与える影響力〉の方が圧倒的に力を持っている?のではないか―と思います。

 ADHDやLDの子どもの問題がクローズアップされてきて、「昔は問題にならなかったのに、最近そう言う子が増えたのか」と疑問が出されることがあります。この疑問に対して、あるDr.は「そうではなく地域の教育力が衰えたからだと思う。昔だったら人前での振る舞いなどそれなりの作法をしつけられたのに、そういう機会がなくなっていることも一因」という指摘をされていました。

 挨拶をする、靴を脱いだらきちんと揃える、食事中はテレビをつけないで親子で話をする―たった?これだけのことを徹底させるだけでも、子どもは格段に善くなるといいます。しかし―。これこそがまた容易でないのだ―ともいいます。

 様々な場における、〈学校発の家庭教育回復へのアプローチの中身と方法〉をご教示いただきました。

(樋口雅子)

○…少人数指導が算数を中心に主要教科で急速に広がっている。背景には文科省の方針転換が指摘されているが、確かに「少人数指導加配」などが後押しとなっているようだ。少人数指導のマニュアル本も多数出版され、いつの間にか公教委が学習塾なみの個別指導一点ばりに展開されているとの批判も出ている。

○…これまで長い年月をかけ築いてきた集団指導の技術は役に立たないのだろうか。「個と集団」を育てることは矛盾しているのだろうか。集団指導の方法としてのグループ別学習があるが、この場合、同一の課題やめあての下に、共同で作業することになる。共通の課題解決に向かって共に活動することにもねらいがある。

○…こうなると、少人数指導では人間関係が希薄になりがちだ。それは「学習内容の習熟の程度に応じた指導」が立て前だからだ。到達目標に達しない子どもへの補充的な指導が中心となるからでもある。今改めて公教育とは何か、「集団で学ぶことのよさ」を再確認すべき時でもある。

(江部満)

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