学校マネジメント 2004年8月号
脳科学と教育・実践に役立つ最新情報

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学校マネジメント 2004年8月号脳科学と教育・実践に役立つ最新情報

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2004年7月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 脳科学と教育・実践に役立つ最新情報
脳―私が今、もっとも知りたいこと
「問題解決」事態における突然の「ヒラメキ」
山田 兼尚
脳科学を特定の教育方法の正当化に使う愚
多賀 厳太郎
脳生理学から見た脳の活性化
永田 勝太郎
なぜ“男の子”が脳の育ちが遅く、発達が逆戻りするのか?
正木 健雄
脳の臨界期、感受期の具体的解明を
村井 護晏
環境対話、脳内神経伝達物質、機能改善―それらの関係は?―
平山 諭
脳科学と教育=今どこでどんな研究が進行中なのか
文科省・「脳科学と教育」プロジェクトの試み
小泉 英明
赤ちゃん学・「子育て支援セミナー」の試み
小西 行郎
<私の勉強レポート>脳と教育=「この研究者の文献」をこう読んだ
利根川進著に学ぶ:実践に役立つ新情報
小森 栄治
池谷裕二著に学ぶ:実践に役立つ新情報
皆川 興栄
澤口俊之著に学ぶ:実践に役立つ新情報
大場 龍男
小泉英明著に学ぶ:実践に役立つ新情報
正木 健雄
川島隆太著に学ぶ:実践に役立つ新情報
柏木 英樹
脳の発達を促す=現場経験則からの提言
記憶力の強化・どんな試みがあるか
板倉 弘幸
情操の発達・どんな試みがあるか
飯田 清美
思考力の強化・どんな試みがあるか
木村 重夫
気力の醸成・どんな試みがあるか
竹中 廣司
発想力の促進・どんな試みがあるか
師尾 喜代子
コミュニケーション力の発達・どんな試みがあるか
伴 一孝
体験との関連づけ・どんな試みがあるか
善能寺 正美
攻撃性の昂まり・どんな傾向があるか
伊藤 展博
研究で何がどこまでわかったか―最先端の方向をさぐる―
関口 芳弘
講話で使える=子どもに語る「脳の話」
「動物の脳とひとの脳」の話
河田 孝文
「努力と脳」の話
染谷 幸二
「体の発達と脳」の話
三上 周治
「遺伝と脳」の話
新牧 賢三郎
「環境と脳」の話
森本 弘一
教育環境の工夫で学校の元気をつくる (第5回)
八巻 寛治
わが校のHP自慢 (第5回)
宮城県白石市立福岡小学校八宮分校
平間 晃
親の目・教師の目・記者の目―教育界の問題点に迫る (第5回)
地域運営学校の“カベ”はどこか
山上 浩二郎
学校マニフェストをどう構想するか (第5回)
マニフェストの作成を支える学校組織
小松 郁夫
平成の教育改革全体像の大研究:特別支援教育の実践指針 (第5回)
特別支援教育体制の整備状況とモデル事業の成果
国立特殊教育総合研究所
平成の教育改革全体像の大研究:2学期制のメリットと導入のノウハウ (第5回)
大改造!教師の夏休み
大風 秀康
平成の教育改革全体像の大研究:小学校英語導入のウォーミングアップ (第5回)
ダイアローグが決め手
大森 修
ADHDの子の親として医療と教育を考える (第5回)
“投薬への対応”を考える
中西 仁横山 浩之
教育情報の読み方・活かし方−これは本流・支流を見分けるヒント (第5回)
ノーベル賞学者は神童だったか
階 玲治
文教ニュース
増える「指導力不足の教員」/「民間出身校長」の任用状況/校長会との対話少ない教委
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
学校でする動物との触れ合い―獣医師の提言 (第5回)
教室で動物を飼ったら不潔ですか?
中川 美穂子

編集後記

○…単純な?繰り返し計算ドリル―私などやる気がでないのですが、脳の活性化にいいということで大変なベストセラーになっているようです。そのせいもあるのでしょう、昨年は100ます計算が大ブレークしました。あれを授業として実践することの弊害はかなりの現場人が実証しているわけですが、個別で学習するとすれば、それなりにおもしろいということでしょうか、さまざまな変形加工?バージョンもあるようです。

 また、ゲーム脳ということで、弊害が指摘されましたが、必ずしもそうとは言い切れないという意見もかなりあるようです。

 このような脳にかかわるさまざまな問題に対して、文科省は、「脳科学と教育」というプロジェクトを立ち上げています。縮めていえば、「文科省は、科学的な指導要領の策定を目指しているのだ」ともいえるようです。

 たしかに今までは、「いつどういう内容をどういう段階を踏んで学習させるか」を、いわば経験則で決めざるをえなかったわけです。が、これにより、より科学的根拠に基づく指導要領が策定されるなら、やはり革命的な出来事―というべきではないかと思います。

 養老孟司先生の「学校教育で先生が子どもにしていることは、“脳いじり”ともいえる」という指摘もあります。この問題の行方に注目していきたいと考えたゆえです。

(樋口雅子)

○…「教員評価」が各地で問題になっています。教育改革は結局のところ「教員評価」問題につきるとまでいわれているからです。文科省の諮問機関である中教審も「学校の組織運営」について本格的な検討を始めています。校長にならない教員でも、子どもを教えるのが素晴しく上手ならば「マイスター」(名人)として、校長と同じぐらいの待遇にしたらどうかという検討がなされていると伝えられています。

○…しかし早くも組合サイドからは「評価結果を給与や昇進に結びつける能力主義・成果主義の徹底」はいかがなものかとする批判が出されています。教員は評価になじみにくいとも言っています。

○…アメリカやイギリスでは一九八〇年前後から「業績主義給与」を導入しようという政策が目立つようになっていると研究者は指摘しています。「優れた教師」「普通の教師」「劣った教師」を相対的に評価するための基準は難しいとも言われています。各地で試みられている教員人事評価制度のシステム化の今後に注目したいと思います。

(江部満)

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