学校マネジメント 2006年11月号
“新課題”に取り組む07年度=経営計画の戦略

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学校マネジメント 2006年11月号“新課題”に取り組む07年度=経営計画の戦略

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2006年10月6日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “新課題”に取り組む07年度=経営計画の戦略
“新課題”とは=教育課程改革論議から見えてくるもの
授業の質の改善に結びつく条件整備を!
安彦 忠彦
学校のスベキこと、デキルこと、ヤリタイこと
堀内 孜
高集中度で関連性重視の授業徹底を
若井 彌一
話題の“新課題”:私の中の優先順位
人間力の向上を目指す
長者 美里
「伝え合う力」の育成を重視
松本 康克
特別支援教育=多様な課題に対応する職員のチームワーク
廣瀬 由美子
人間力としての「確かな学力」と「社会的な自立」の育成
富山 謙一
07年度計画に盛り込む“新課題”のポイント研究
小学校英語実践の体制づくりのポイント研究
有村 春彦
特別支援教育の体制づくりのポイント研究
大森 修
学力向上の体制づくりのポイント研究
間嶋 哲
公と私・愛国心にかかわる問題のポイント研究
落合 静男
食育への取り組みのポイント研究
北 俊夫
07年度継続すべきか否か=検討課題を吟味する
“2学期制”の明と暗と私の結論
意識改革と実態変化を伴わなければ2学期制のメリットは半減する
村井 万寿夫
二学期制は着実に活かされている
朝野 光一
マンネリズムからの脱却
鈴木 栄子
“習熟度別指導”の明と暗と私の結論
鋭いねらいをもって、方法に留意して!
児島 邦宏
少人数学習と授業改善が鍵
山ア 保寿
「事実」に基づく確かなアカウンタビリティを
庄司 康生
07年度に取り組む緊急課題とは何か
危機管理―持続可能な体制と無理な体制
横矢 真理
学級崩壊―起こるシステムと起こさないシステム
阿部 惣一
職員会議―かける議題とかけない方がいい議題
及川 芙美子
ネット対応―情報モラルの指導
野間 俊彦
学校を陥れる崩壊現象―どこで起こり対応策はあるのか
個人情報保護―子どもの状況未入が起こす問題と対応策
坂田 仰
所得格差―家庭のしつけ崩壊が起こす問題と対応策
明石 要一
子どもの学習離れ―学習意欲崩壊の問題と対応策
森 保之
団塊の退職―職業知識引き継ぎ崩壊が起こす問題と対応策
矢野 英明
教員の鬱―人間関係崩壊が起こす問題と対応策
野添 新一
学校経営を変える改革へのムーブメント
到達目標を明確化した通知表の改革
吉永 順一
外部評価を入れた学校評価の改革
善野 八千子
授業づくりと校内研修の改革
青沼 拓夫
家庭教育の回復と保護者会の改革
西林 幸三郎
“新課題”に取り組む07年度=教務主任の仕事術
リヴァンプする組織体を目指して
荒明 聖
教育課程経営の不易と流行
齋藤 義雄
だれのための何のための計画 不易と流行を見据えて
小石川 秀一
中教審審議経過報告の考え方を取り入れる
平松 孝治郎
子どもが盛り上がるわが校の行事イベント (第8回)
新しい街の新しい学校
黒木 浩
わが校の学校図書館 (第8回)
五十音分類と件名分類で整理する!
三上 周治
医師と教師―1人前になるシステムを考える (第8回)
おもしろ科学展に興じる子供達
鈴木 守
教師を元気にするコーチングの活用 (第8回)
受け止められることばの投げかけ方
千々布 敏弥
スクールマネジメントの基礎―国政レベルの議論失敗から学ぶもの (第8回)
「目標設定」の問題〜その1〜
岡本 薫
〜目的と手段を区別せよ〜
“管試問題”に見るこれからの学校経営者像 (第8回)
誠意をもって《境目》を説明する
長南 博昭
若手への意見のし方 心得帳 (第8回)
「人権教育」の基礎・基本を教える
駒井 隆治
“ウリ部分”をつける新しい教員研修 (第8回)
コミュニティの構築と醸成を目指す
懸川 武史
地方分権で教育課程編成はどう変わるか (第8回)
学校間の接続の改善と教育課程編成
工藤 文三
編集後記
樋口 雅子江部 満
藩校を訪ねて (第8回)
北方警備が産んだ弘前藩校「稽古館」
猪瀬 武則相馬 昌久

編集後記

○…今年度の全連小総会で、寺崎会長は「次期学習指導要領をリードするのは校長の役割。中教審答申の公表や移行措置期間を待つのではなく、18年度の今が出発点であることを確認したい」と強調したと報じられています。

 もう次期学習指導要領の方向が見えているのだ―というニュアンスで受け取れる気もしますし、それをリードするのはむしろ校長のありよう次第だ―と宣言しているようにも受け取れます。

 いずれにしても、教育基本法改定待ちということなのでしょうか、このところ動きが止まっているように見え、校長会ならずとも、ちょっといらだった気分になっているのが、教育界全体の状況ではないかと思います。

 しかし、翻って考えてみるに、指導要領改訂も現場の声を反映されてなされるべきである―という筋論から言えば、公表されようとされまいと、良かれと思う方向を見極めて粛々と実践していくべき―といえるのかも知れません。

(樋口雅子)

○…最近『正論』の別冊として、『今こそ問う日本人の志はどこへ行った』という雑誌が創刊されたが、一貫して「志の教育」を主張されている新堀通也先生を思い出した。自己中心主義が子どもたちに流行しているが、これは「公」という観念が消滅しつつある現象である。新堀氏が言われるように、「世のため人のためという志が失われ、学校から同志的な連帯感が失われるのも当然」ということになる。

○…では日本人の志とは何か、辞書的に言えば「ある目的・信念を実現しようと決意すること」となるが、これでは「日本人」が見えてこない。評論家の日下公人氏が指摘されているように、「このところ日本人は国家意識に目覚め、憲法改正や集団的自衛権の承認、有事立法の制定など長年の懸案を一挙に解決する方向に進んでいる」と言えるようだ。これは日下氏の指摘を待つまでもなく、「ようやくマッカーサーによる催眠塔術から目が覚めた」ことになる。公から個へという占領軍の政策は、戦後六一年、改めて検討すべき課題ではないか。

(江部 満)

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