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今月のメッセージ
ひとり、未来を見つめるあなたへ
大分・小学校 溝部 清彦
新しい年のはじまり。子どもたちも、私たちも、新年の夢に胸をふくらませる。
新年にあたって何が大切なのか、私が考えていることは二つ。
ひとつは自分の実践テーマ。それは、子どもの背景にある「事情」を探るということ。そして、一年のどこかで本人が自分の事情を語る。あるいは、友だちの誰かが、「こうじゃないか」と解説する。そんな場面をつくること。
もうひとつは、職場での働き方。今年は楽天的にいこうとか、愛想良くして、みんなをホッとさせる人になりたいなど、職場でのあり方。働く自分のイメージをたてること。そう、性格は変えられるのだ。いや、つくられる。イメージを意識して演じてみよう。すると、もっと楽に働ける。
子どもたちはどうだろう。
春、新学期。ある子が私のそばにやってきた。そして、
「今年はキセキが起きるかも」
と、つぶやいた。ああ……彼も自分を変えたいんだ、そう思った。そして、友だちづくりを進めた。六月、メダカがタマゴからかえった。彼は、こんな詩を書いた。
メダカとぼく
メダカ 小さくて黒色
ぼく 大きくて黄色いシャツ着てる
メダカ タマゴから生まれた
ぼく 母さんから生まれた
メダカ つまようじの先、ひとさじエサ食べる
ぼく 今朝ごはん二合としょうが焼き食べた
メダカ 寝る時は、水の中
ぼく 寝る時はふとんの中、泳いでる
メダカ まだ、友だちいない
ぼく そこそこ友だちできた
めだかとぼく みんなちがって、みんないい
新しい年、私たちの実践がはじまる。貧困という言葉が私たちを取り巻き、現実はやさしくない。けれど解決の糸口は、支えあう関係をつくることにある。友だち同士のつながりをつくり、そこから安心感・安全感を育てよう。
そして、子どもたちの人生に幸せの星を残そう。
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