- 特集 学び合う学級文化で学級を変える
- 提言・学び合う学級文化とは何か
- 折り合いがつくる生活文化
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- 価値創造的な活動を介して学級文化となる
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- 授業でつくられる学び合い育ち合う教室風土
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- 教師の度量で子ども主体の活動を創り出す
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- 学び合う学級文化を阻害している原因は何か
- 学び合う学級文化を阻害している3つの原因
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- 自己中心的児童の出現と学級機能の低下
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- 希薄な連帯感と当事者意識の不足
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- 子ども同士の人間関係をどう作るか
- いっしょに遊び、いっしょに話そう
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- 「リセットする」「たたみかける」ことで人間関係を作る
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- 全校生徒の目標となる部活動を経営する
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- 子ども理解から学び合う学級文化が始まる
- 家庭理解からみた子ども理解
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- 生活習慣からみた子ども理解
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- 学習習慣からみた子ども理解
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- 学び合う学級文化をこう創る―低学年
- 計画的に、イベントやチャレランを実施する
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- 指名なし討論で学び合う
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- 入学式の日から、趣意説明をしていく
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- 学び合う学級文化をこう創る―中学年
- ペーパーチャレランは学級を盛り上げる
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- 学級文化の「質」を決めるものは何か
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- 安心して失敗できる学級づくり
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- 学び合う学級文化をこう創る―高学年
- 係活動を活性化させよう
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- 五色百人一首 各札チャンピオン決定戦で仕掛ける
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- 係活動で学び合いの場を演出する四つの法則
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- 学び合う学級文化をこう創る―中学校
- 場所と時間とものを確保する
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- TOSSの実践を学級経営や授業の柱にする
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- 発達障害を抱えた生徒を活かす
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第6回)
- プロジェクトチームで、手放しの活動を創る
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- 心を育てる言葉かけ
- ―学習集団論との違いを強調すれば―「創り、発信する共同体に集おう」
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- 規律ある教室づくり (第6回)
- 低学年の場合/話を聞くことができる子どもを育てる
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- 中学年の場合/200人がシーンとした状態で進んでいくプール開き
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- 高学年の場合/夏休み明けは、四つのことを仕組む
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- 「道徳崩壊」をどう再建するか (第6回)
- 「道徳再建」記念すべき日を語る
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- 宗教をどう教えるか (第6回)
- 踏み絵としての「日の丸」「君が代」
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- 授業・学級経営のつまずき (第6回)
- 子どもの勉強法から生まれるつまずき
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- 学級経営力を高める (第6回)
- さきかけ・なかかけ・あとかけで変化を―9月の学級経営
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- 編集後記
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編集後記
○…かつて本誌で同名の特集を組み「学び合う学級文化の構築」を呼びかけたことがありました。四年ほど前のことです。その中で宮川八岐氏(前文科省視学官)は、次のように提言されていました。「日本型学校文化の特色は何かと聞かれたら特別活動の必修化≠挙げることができよう。集団活動で子ども文化を創るのである。そのことが教科学習を充実し、人間力の育成に大きな役割を果たしている」のだと言うわけです。その上で、
第一に、みんなで創る学級文化が、一人一人を育てる。
第二に、「分担」と「協働」で学級文化を創り、学び合いを豊かにする。
第三に、豊かな個性に学び合う。(一人一人の個性的な思考や行動のよさが学び合えるよう指導を工夫することが重要)
第四に、学び合いが創る学級文化は、学級に留まらない。全校・学校外に広がる。
第五に、みんなで創った学級文化が新たな学級文化を生み出す、と。
○…同じ号で、片上宗二氏(安田女子大)も「学び合う学級文化を創ろう」と呼びかけ、その理由を二つ挙げていました。一つは、「個に応じた指導の充実」を急ぐためか、あまりにも、少人数指導=習熟度別学習に走りすぎる傾向が見られるからである。二つ目は、学級を「学びの共同体」に構築できれば、「確かな学力」の育成もよりよく実現できると考えられるからだ、と言うわけです。
○…本誌でも繰り返し「学習する集団」を提起してきました。それは全員の学力保障と学習主体形成の課題に加えて、さらに個人のお互いの多様性、異質性を受け入れながら共に学び合う「学びの共同性」を創り出したいという願いからでした。
本号はそのために、改めて「学び合う学級文化」づくりのための提案を特集としました。
(江部 満)
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