総合的学習を創る 2003年7月号
絶対評価と総合―ルーブリックの作り方

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総合的学習を創る 2003年7月号絶対評価と総合―ルーブリックの作り方

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ジャンル:
総合的な学習
刊行:
2003年6月
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 絶対評価と総合―ルーブリックの作り方
総合と絶対評価―私が考える研究の焦点
評価基準をつくる
大森 修
ポートフォリオの活用による評価
根本 正雄
ルーブリック導入以前の問題に焦点をあてよ
星野 裕二
目標の具体化と焦点化を
四ヶ所 清隆
ルーブリックのものさしづくり
柏木 英樹
到達目標と評価基準を明確にすることである
坂元 弘平
ルーブリックとは何か―基礎基本入門
片上 宗二藤本 将人
ルーブリックのイデア―その源流をたどる
単元特定のルーブリックと一般的なルーブリック
安藤 輝次
シンポジウム/総合と絶対評価―ルーブリックでどう変わるか
提案
学校を内側から変える
小田 勝己
提案への意見
総合こそ“真の学力”に結びつく
寺本 潔
現在の評価活動の検討の中からルーブリックを作成する
工藤 文三
単純で明確なルーブリックを作るべき
有田 和正
かぎは「同僚性」にあり
白鳥 信義
ルーブリックで子供に質の高い学びを
深井 和子
意見を読んで
ルーブリックを学力向上のきっかけに出来ないか
小田 勝己
“総合の評価”を変えるルーブリック・私の提案
国語系におけるルーブリック・私の提案
佐藤 洋一
社会系におけるルーブリック・私の提案
安野 功
理科系におけるルーブリック・私の提案
松浦 良武
コミュニケーション活動におけるルーブリック・私の提案
木原 俊行
表現活動におけるルーブリック・私の提案
田中 博之
ルーブリック:学校のどこにどう活用できるか
ルーブリックで授業観はどう変わるか
白鳥 信義
ルーブリックで授業の組み立はどう変わるか
百田 止水
ルーブリックで学びのプロセスを分析するとどうなるか
藤井 千春
ルーブリックで授業評価をするとどうなるか
深澤 広明高木 啓
ルーブリックをどう使うか:ポートフォリオとの連携
個人内評価カルテで指導の充実
長堀 榮
ルーブリックを常に意識させる
前田 康裕
評価の手段であり、指導の道具ともなるルーブリック
吉永 順一
ペーパーテストでは難しい“深いレベルの学力”を測るルーブリック・私の提案
“思考力”を測るルーブリック・私の提案
西林 克彦
“判断力”を測るルーブリック・私の提案
井上 正明
“類推力”を測るルーブリック・私の提案
伊藤 裕康
“分析力”を測るルーブリック・私の提案
浅沼 茂
“創造力”を測るルーブリック・私の提案
今谷 順重
“企画力”を測るルーブリック・私の提案
高階 玲治
“問題解決力”を測るルーブリック・私の提案
加藤 明
“意欲”を測るルーブリック・私の提案
北 俊夫
地域を生かす総合学習の教材&授業 (第4回)
進め!亀田の「お宝」調査隊
浅野 秀之
全国マップ 栽培できて食べられるもの珍?図鑑 (第4回)
沖縄・小笠原発 ウイングビーン
大堀 真
子どもの興味関心を高めるネタ話 (第4回)
お墓参りで花やお線香をなぜあげるの?
有田 和正
元気な教室英語のバリエーション (第4回)
みんなノリノリ!「ゲーム」で使える言葉のバリエーションA
田上 善浩
ゲストティーチャーと付き合う準備と留意点 (第4回)
教師が企画し、コーディネートする
永島 稔明
すぐ使える小話&FAX教材集
【環境教育編】 (第4回)
「環境サイクル図」を使えば環境問題がすっきり理解できる
城者 貴典
【情報教育編】このファックスでパソコンの誌上レッスン (第4回)
「デジカメスピーチ」を支援するワークシート
五十嵐 勝義
【福祉教育編】体験にいざなう小話 (第4回)
「お年寄りを大切に」の授業効果的な作文を読む
甲本 卓司
【小学校英語編】子どもがのってくる英会話のゲーム集 (第4回)
フレーズを確定させて対話させる
渡邉 憲昭
【学び方学習編】総合の学力 読み聞く力を育てるカード (第4回)
「デジタルカメラ」をこう使ってプレゼン初歩の力をつける
谷 和樹
どう進めるか総合的学習の評価 (第4回)
学びにこだわる
黒上 晴夫
これで成功!ピーター先生の小学校英語学習 (第4回)
テレビ電話で国際交流をしよう!
ピーターファーガソン田中 博之
編集後記
樋口 雅子
漢字でするオモシロ博物館 (第4回)
自分でつくる漢字博物館
小田 哲也

編集後記

○……いま、現場では絶対評価が話題の焦点になっています。各学校で評価規準を作成するという事から、基準に混乱をきたしている…とも言われます。

 ただ、教科のほうは、指導要録に、柱となるものが示されているわけですが、総合的学習では「この時間に行った学習活動及び指導の目標や内容に基づいて定めた評価の観点を記載した上で…どのような力が身に付いたかを文章で記述する」とされているだけ?です。当然、各学校が学習活動を作成し、目標や内容に基づいて評価の観点を示さなければならないわけです。

 そうなると、必然的に、ルーブリックの理論と方法の研究、作成と活用がなされなければならない…と思います。が、どうも、まだ、一般的には知られていない…というのが、現状ではないでしょうか。

 本誌の「総合的学習の評価 新指導要録&通知表記入のヒントQA47」という2001年7月号臨時増刊における、城西国際大学の小田勝己先生の論文にも、「ルーブリック(評価指標、評価規準)に関する研究が遅れているので、調べ学習のための調べ学習になっている。」として、ハーバード大学のダックワースやカリーニなどに支持された、ルーブリック作成のベースにはこのようなアイテムが考案されてきたとして、指標が紹介されています。

 我が国でのルーブリック導入への動きもぽつぽつではありますが紹介されるようになってきました。たとえば、熊本大学附属小学校では、研究授業の評価に導入し、画期的な成果をもたらしているようです。きっと、これからの教師教育には欠かせない評価指標になっていくのではないか…と思います。本号はその理論と実践の可能性について、さまざまな角度からアプローチしていただきました。

(樋口雅子)

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      明治図書
    •  巻頭特集の〈6人の先生にお願いしました〉総合と絶対評価―私が考える研究の焦点−を読んで頷くところが多かった。早速、本校の職員に紹介したところである。
       確かに、「総合的な学習の時間」が今、「学習」として成立していないと思う。その原因を痛快にズバリ記述してあり、大変参考になった。また、ルーブリックという新しい評価指標もわかりやすく紹介され、この1冊でその概要をつかむことができた。

      2003/6/27橋本 秀則

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