特別支援教育の実践情報 2008年5月号
施設設備からも特別支援教育の充実を

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特別支援教育の実践情報 2008年4・5月号施設設備からも特別支援教育の充実を

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2008年3月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 施設設備からも特別支援教育の充実を
特集について
宮ア 英憲
子どもの学習環境をどう整備したらよいか
全ての子にとって優しい学校環境を
上野 淳
施設整備から見た小・中学校の現実と、特別支援教育関連規定の一部改訂
成田 幸夫
特別支援教室Vタイプでの取り組み
絹 良人
みんなが使える通級指導学級
加藤 康紀
期待される特別支援学校の機能を発揮できる学校の整備をめざして
岩本 弘子
わたしが工夫した発達障害の子どものための学習環境づくり
【幼稚園・保育園】いつでも行くことができる場と、受け入れてくれる人がいること
吉岡 利栄子
【幼稚園・保育園】集団遊びに参加できるために
吉川 恵子
【小学校】情緒障害通級指導学級の学習環境づくり
上山 雅久
【小学校】難聴・言語障害通級教室としてコミュニケーション能力の育成をめざして
岩谷 力
【小学校】場の構造化と刺激をへらした学習環境調整の工夫
富永 明子
【中学校】特別な支援を必要とする生徒に配慮した施設計画
小泉 雅子
【中学校】シンプルで見通しのもてる学習環境づくり
中西 和美
【特別支援学校】自分の要求を伝える『おでかけボード』の活用
亀田 隼人
【特別支援学校】かがやく子どもの姿を求めた環境づくり
熊本県立天草養護学校小学部
【特別支援学校】ちょっと感覚の学習環境づくり
閑喜 美史
「支援ツール」で子ども生き活き! (第7回)
家庭での余暇を充実させよう!
檜木 哲也
〜パソコンを使った余暇の取り組み〜
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第62回)
だれでも演奏!おてがる楽器あつまれ
亀田 長治
提言
特別支援教育の視点に立った学校づくり・ネットワークづくり
辻村 哲夫
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
ビーダマコロコロTシャツ作り
木下 幹雄
〜楽しく作って 作品を着よう〜
児童にとってわかりやすい環境づくりの実践
海野 善和
〜教室内環境づくりと視覚情報の効果的提示・整理〜
授業を面白くする手づくりグッズ
みんなが参加できる『手作りカルタ』
毛塚 滋
どんなきもちかな?
木村 政秀
〜MOCAを使ったすぐできる教材作り〜
子ども生き生き・学習活動
【国語】連歌で学び合う 言葉と絵でつながる交流授業
嘉登 隆
【算数・数学】みんなで楽しみながら算数学習を生活に生かす一試み
菅原 弘
【音楽】みんなでならそう〜わたしだってならしたい〜
関原 彩子
【造形】粘土で私の手を作ろう
糸川 美和子
【運動】ボールを投げる運動いろいろ
田中 稔
【自立活動】バランスボールでエクササイズ
岩田 光冬
特別支援新教育プログラム (第7回)
平成20年度「特別支援教育プログラム」の構想
樋口 一宗
コーディネーター便り (第7回)
ゴールに向かって
小野 圭三黒川 君江
〜担任・保護者・コーディネーターの専門性について〜
わが校のセンター機能づくり (第7回)
「みたけゆいネット」の取り組み
藤澤 勝利
トピックス (第7回)
学習指導要領改訂の方向性について
石塚 謙二
フォトライブ「授業」Part15/弘前大学教育学部附属特別支援学校 (第1回)
小学部/児童が「わかる」「できる」体育の授業を目指して
菊地 一文小沼 順子
就労支援/特別支援学校知的障害教育校高等部における進路指導の実際 (第7回)
就労した生徒へのアフターケア=入社当初の配慮事項
山内 俊久
情報機器のなるほど活用術 (第7回)
無料! 楽譜ソフト
亀田 長治
ソーシャルスキル・プログラムを考える (第1回)
社会性指導の3つの方法
小貫 悟
やってみよう! 通常の学級の「個別の指導計画」 (第1回)
誰もが取り組めて、効果が見える指導計画に
黒川 君江
特別支援学校の授業づくり (第7回)
よりよい授業づくりのための研修法
太田 正己
医学から見た発達障害の子どもたち:概念と診断 (第1回)
発達障害は歴史的かつ包括的な障害概念と理解すべき!
原 仁
自閉症指導最前線 (第7回)
自閉症の特性に応じた教育課程の編成1
木村 宣孝
〜意義と必要性〜
編集後記
宮ア 英憲

特集について

施設設備からも特別支援教育の充実を


平成19年度,特別支援教育の完全実施が始まりました。法改正を受けて,各地の行政が一斉に重点施策として取り組み出したことで,特別支援教育の進展が大きなうねりとなってきています。

そんな昨年の7月,「学校施設設備指針の改訂」が行われ,全国の学校設置者等に通知されました。矢継ぎ早の変化の中で,この学校施設設備に関わる基準の大切さを見逃されてはいないでしょうか。

文部科学省は,改訂の1年前から「特別支援教育の推進に伴い,学校施設における新たな課題等は何か」「課題に対応するためには,どのように学校施設を見直していくことが必要か」について,調査研究協力者会議に検討を依頼していました。その最終報告を受けてこの指針改訂の運びとなりました。

指針の改訂は大きく2つあります。1つ目は,盲学校・聾学校・養護学校施設設備指針が全面改訂され,「特別支援学校施設整備指針」となりました。「障害の重度化・多様化(複数の障害に対応する場合の配慮等)」「センター的機能」「学習指導要領」「バリアフリー化等今日的課題」に対応する施設計画の指針が示されました。

2つ目は,小・中学校施設整備指針の特別支援教育関連規定の一部改訂です。特別な支援を必要とする児童生徒に配慮した施設計画が盛り込まれました。「特別支援学級の交流及び共同学習」「通級による指導に通う児童・保護者の利便性」「通常の学級の落ち着きを取り戻せる空間」等の施設計画が示されています。(幼稚園・高等学校は,総則を一部改訂)

特別支援教育の推進は,改築するとき,教室を整備するとき,教材を用意するとき,特別な支援を必要とする児童生徒の目線から,施設設備,備品,環境を見直してみる必要があります。発達障害のある児童生徒は,様々な特性があります。周りの環境の方を変える,整備することで,学びやすく,生活しやすくなります。

今回の特集では,学校施設整備指針が指した学習環境の整備の視点からもう一度振り返ると同時に,指針改訂以前から,各地区・学校で,児童生徒の実態に合わせて施設面,環境面で工夫してきた事例を紹介します。「施設設備からも特別支援教育の充実を考えてみたい」との観点から特集を組みました。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

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