特別支援教育の実践情報 2009年1月号
特別支援教育におけるキャリア教育

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特別支援教育の実践情報 2009年12・1月号特別支援教育におけるキャリア教育

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2008年11月18日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 特別支援教育におけるキャリア教育とは
特集について
宮ア 英憲
論説
キャリア教育と発達段階〜発達段階を踏まえた課題〜
吉田 辰雄
特別支援教育とキャリア教育
木村 宣孝
キャリア教育の実践
人間関係形成能力
小学校通常の学級〈友達と仲良く遊ぶ〉友達増やそう大作戦「いっしょにあそぼう」
宮内 有加
特別支援学校小学部〈遊び〉対人関係を育てるためのグループ学習の取り組み
瀧 ひろ子
特別支援学校高等部〈身だしなみ・接客マナー〉社会的自立を目指したマナー指導
松本 篤志
情報活用能力
小学校通常の学級〈係・当番〉係、当番活動を通して仲間になる
佐藤 理佳
中学校通常の学級/特学〈インターンシップ〉中学校特別支援学級における就業体験
原口 明子
特別支援学校高等部〈職業体験〉共生コースにおける職業教育
寺園 典人
将来設計能力
特別支援学校小学部〈清掃検定〉自立と社会参加を目指した清掃活動
杉本 順
特別支援学校中学部〈職業生活へのあこがれ〉エコバッグ作りを通して働くことの意義や価値を学ぶ
中川 宣子
特別支援学校高等部〈社会において果たす自分の役割〉企業で長く働き続けるために
中川 恵乃久
意思決定能力
特別支援学校中学部〈インターンシップ〉自己肯定感の伸長
宗形 秀人
特別支援学校高等部〈進路指導について〉キャリア発達の視点を踏まえた自立支援
加藤 哲
「支援ツール」で子ども生き活き! (第11回)
MYプランを立てて一人で活動しよう!
中林 由利子
〜1週間の予定を立て、お手伝いや余暇活動、受診等を一人で行うための取り組み〜
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第66回)
これならできる! カードゲームであそぼう
亀田 長治
提言
特別支援教育の現状と新教育課程
草野 一紀
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
簡単な作業内容を組み合わせた「お仕事コーナー」
川本 奏高市 幸造
単語誘導式カードで漢字が読めた!
服部 亜矢子
授業を面白くする手づくりグッズ
見通しをもって待とう
大久保 直子
〜手動式秒タイマー〜
箱に玉を入れてスイッチON!
外山 世志之
子ども生き生き・学習活動
【国語】リライト教材の活用
岡田 清
〜相手意識を重視した場の設定をとおして〜
【算数・数学】ジャンプ計算でうきうき計算
池田 康子
【音楽】王冠タップでいきいき自己表現
柴田 靖子
【造形】草津の雪で遊ぼう
井草 昌之
〜雪中デイキャンプの中で〜
【運動】このピンとこのボールで、みるみる身体が動き出す!ボウリング実践
田中 宏幸
【自立活動】協力して、宝箱を積もう
上原 淑枝
特別支援新教育プログラム (第11回)
頼りになる特別支援学校のセンター的機能
樋口 一宗
コーディネーター便り (第11回)
一枚の名刺がつなぐもの
南 明子黒川 君江
わが校のセンター機能づくり (第11回)
附属特別支援学校としての特性を生かしたセンター的機能
藤澤 重美子
トピックス (第11回)
国立特別支援教育総合研究所の発達障害教育情報センターなどについて
石塚 謙二
フォトライブ「授業」Part16/宮城県立角田養護学校 (第2回)
中学部/「見て、わかる」「できる」わかりやすい授業づくり
松平 幸子
就労支援/特別支援学校知的障害教育校高等部における進路指導の実際 (第11回)
学校卒業後の就業支援・生活支援
原 智彦
情報機器のなるほど活用術 (第11回)
ワンスイッチのソフトを作ろう
亀田 長治
ソーシャルスキル・プログラムを考える (第5回)
〈トレーニング〉と〈シミュレーション〉を連動させた実践事例
小貫 悟
やってみよう! 通常の学級の「個別の指導計画」 (第5回)
通級担任が間に入って作成
黒川 君江
特別支援学校の授業づくり (第11回)
考える根拠
太田 正己
医学から見た発達障害の子どもたち:概念と診断 (第5回)
ADHDを再考する
原 仁
自閉症指導最前線 (第11回)
自閉症学級における「いきいきタイム」の取り組み
佐々木 千絵
編集後記
宮ア 英憲

特集について

特別支援教育におけるキャリア教育とは


特別支援教育は,障害のある子どもたちの自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点を大切にし,一人一人の生涯にわたる支援の継続を重視しています。この特別支援教育とほぼ同じ時期に検討されたキャリア教育は,子ども一人一人のキャリア発達を支援し,それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育ととらえられ,小学校からの発達段階に応じた勤労観・職業観の育成を目指しています。特別支援教育の理念である「ノーマライゼーション」や「共生社会」の実現に向けても,障害のある児童・生徒の勤労観や職業観を育てるキャリア教育の推進は大変重要です。

このように,特別支援教育とキャリア教育の考え方には共通することが多く,今後,障害のある子どもの早い時期からの自立や社会参加に向けた支援をキャリア教育の視点で充実していくことが大切です。学校の教育活動がこの視点に基づいた組織的,系統的な取り組みとなっているか見直すこと,それがキャリア教育推進の意義でもあります。

キャリア教育では,さまざまな人々とコミュニケーションを図り,協力・共同して物事に取り組む「人間関係形成能力」,幅広く情報を活用して,自己の進路や生き方の選択に生かす「情報活用能力」,社会の現実を踏まえ前向きに自己の将来を設計する「将来設計能力」,自らの意思と責任でよりよい選択・決定を行う「意思決定能力」の4つの領域の能力を身に付けることを目指しています。

本特集では,特別支援教育におけるキャリア教育の考え方を紹介するとともに,キャリア発達の視点から小学校から発達段階ごとに4つの領域で行われている実践を紹介します。今後の特別支援教育を実践する上で参考になることと思います。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

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