今こそ試される理科の力
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- 2012/10/4
- 教育オピニオン
- 理科
1 30年ぶりに放射線教育が復活した
平成23年度から、中学校理科では最後の単元「科学技術と人間」で「放射線」を扱うことになった。30年ぶりに放射線に関する記述が復活したことになる。
扱うべき項目としては、科学技術の発展やエネルギーとの関わりとして以下の... -
1 南吉作「ごんぎつね」の存在
新美南吉の代表作と言えば、「ごんぎつね」を思いつくだろう。1956年に教科書掲載されて以来、延べ6000万人もの人が読んだことになるという。私も、10数回授業をした。この作品は、いろんな場面で面白い授業ができる。「読解の視点」... -
「学校で社会科の授業をやらせてもらえないの!」
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1 今求められる「対話力」
街中でも、大学のキャンパスの中でも、外国人の姿を普通に見かけるようになった。様々な文化的土壌のもとで育った人々が行き交い、多様な価値観が交錯している。日本社会の国際化は急激に進んでいる。
私たちの生きる社会は、もはや... -
3つの礼
最近、各地を巡ると「将棋を正課に」という声を多く聞きます。
将棋には「3つの礼」があります。
まず対局前の「お願いします」の礼。そして、次に発する言葉は何でしょうか?
将棋は指し始めてから最初に言う「お願いします」の挨拶から無言の... -
担任を15年間、教頭を16年間務めた後、退職までの3年間を極小規模校に勤務し、教頭と担任を兼ねることになった。それまでも、短期間担任を兼ねたことはあったが、年間を通じて兼ねることは初めてだった。管理職になってからは担任を通して子どもたちを指導してきた...
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定期的に指導を受けている子どもよりも、むしろ指導を受けずに自由な遊びをしている子どもたちの方が、ある能力について高い結果が出ているとの話題が最近報じられた。この場合の能力とは、子どもたちの運動に関する側面である。東京学芸大学の杉原隆名誉教授の研...
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1 急増傾向のコミュニティ・スクール
文部科学省の発表によると、今年4月1日現在、全国のコミュニティ・スクール指定校が1,183校に増えた。この数は、前年度比394校増で、文部科学省が目指す「今後5年間でコミュニティ・スクールを全小中学校の1割に拡大」という... -
あるお母様から相談を受けている。そのご子息A君のクラスで、以前からいろいろな物がなくなるなど、かなり陰湿ないじめ事象が続いていた。暴力的なこともあったという。ただ、担任の先生はしっかりとは動かれてこなかったとのこと。
先日の朝、加害側の子がA... -
アランの『幸福論』
先日、書店に立ち寄ったところ、1冊の文庫に目がとまった。アランの『幸福論』である。カバーのイラストはライトノベルを思わせる絵柄と色彩だった。
「近代文学の名作の文庫カバーを若い世代向けに合わせたものに変えたところ、よく売れる...