きょういくじん会議
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Jリーガーが「ドリル」に!? スポーツも勉強もがんばろう!
kyoikujin
2009/5/30 掲載
2009 Jリーグ オフィシャルトレーディングカード BOX

 子ども達の将来あこがれる職業では、例年上位に入るサッカー選手。お気に入りのチームや選手のプロフィールや戦績を覚える記憶力と好奇心を勉強に回してくれたら…なんて嘆いている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。朝日新聞(マイタウン)4月11日の記事では、サッカー好きな子どもが飛びつくJリーグ初の算数ドリルが完成したと伝えています。

 その名も「フロンターレ算数ドリル」。川崎フロンターレで活躍する選手達がドリルの問題文や写真で登場し、子ども達の勉強をサポート! いつもはサポーターとして応援してくれている子ども達への恩返しになっているようです。もともとは、イギリスのアーセナルが教科書の中に所属選手を登場させるというコミュニティ活動にフロンターレの幹部が感銘を受け、ドリル作成を思いついたそう。この発案に川崎市内小学校の校長先生が賛同して製作が実現したということ。市販はされていませんが、川崎市内の公立学校で使用されており、生徒からも好評を博している、とのことです。

 このようにサッカーのクラブチームがドリルまで製作するということはかつてありませんでしたが、選手の勉強をサポートする動きは各地であるようです。優秀な人材確保、育成のために低年齢のうちからクラブチームに所属している子ども達への勉強のサポートはJリーグ、日本サッカー協会の中でも重要な課題。ザスパ草津がクラブチームに所属する子ども達のために英会話教室を開いたり、他のチームでも、通信教育学校と提携して若い選手たちの勉強をサポートする動きがあるそうです。一握りとも言われるプロ選手になれなかった後の進路などを考えると、勉強と練習を両立させることは、子どもたちの人生を考えていく上でも、大人が考えていかなくてはならないことだと思います。

 また、スポーツで一躍有名になる選手で高学歴の持ち主も多くなりましたし、引退後、解説者などとして大成される方はやはり頭のきれる方ですよね。女の子にモテる男子も「スポーツができる」だけではなくなっているかも!? 「将来はスポーツ選手になりたい!」と願うお子さんがいるご家庭では、「文武両道」こそが子どもの道を切り開くと考え、練習の後の勉強もサポートしてあげてくださいね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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