ニュース番組でも取り上げられることが多くなってきた電子黒板やニンテンドーDS等による学習。テレビのアナログ放送終了を前に、学校をめぐるIT産業は空前の(?)需要が見込まれている。スクールニューディール構想が発表され、今回の補正予算で組まれた学校ICT環境整備の事業費総額はなんと4千億円。一校あたり1100万円というから破格の予算だ。
朝日新聞が11日の記事で報じたDSや15日の記事で報じたタブレットPCのように、使うと子どもの学習意欲が高まると言われているICT機器は多い。これらの先行地域で、全国学力調査などの結果が向上していくような動きが出てくれば、また爆発的なヒット商品が生まれる可能性もあるだろう。
教育のICT化がめざされて久しいが、予算と教員研修がネックになっていたのが実情だ。今回の補正予算で予算面がある程度クリアになるわけだが、次の課題は教員研修をどうするかだろう。一部企業等では研修に講師を派遣するような動きも出てくるかもしれないが、使える教員/使えない教員に二分されるような事態があれば子どもがかわいそうだ。効果がある程度保障されるなら、研修などで一時的に教師の多忙感が増すのは致し方ないことなのかもしれない。
そんな折、7月9〜12日に東京ビッグサイトで「学習書・教育ITソリューションフェア」が開催される(東京国際ブックフェアとの同時開催)。後援は文科省(予定)、日本教育工学振興会、日本図書教材協会、辞典協会。
出展される製品は、業務管理・成績管理などの情報システムや、教育・学習用ソフトウェア、電子黒板などのハードウェア、セキュリティシステム、学習参考書など多彩なものが集まってくる。
このほか、ハードウェア活用事例、eラーニング活用事例などの専門セミナーも開かれる一大イベントだ。学期末の多忙な時期ではあるが、ご興味のある方は足を運んでみるのもよいのではないだろうか。
ただ、ものめずらしいだけで、あの電子黒板で使ったから何?という感じも・・・。ろくに使われないまま粗大ごみと化しそうな気がします。