公立高入試「特色選抜」導入? 廃止?
20日の読売新聞の記事によると、兵庫県の公立高校8校で来年度の入試より「特色選抜制度」を新しく導入するそうです。
この取り組みは兵庫県教育委員会が行なっている「県立高等学校教育改革」の一環。特色選抜制度はすでに一部の学校で実施されており、導入校をさらに増やすことになります。
特色選抜制度とは、各学校がその特色ある教育内容に即して、生徒の多様な個性や優れた点と合わせて特別活動や学校外での活動なども評価する制度。具体的には、面接、必要に応じて実技試験、小論文で合否の判定を行っています。
兵庫県教育委員会が公表している「平成21年度兵庫県公立高等学校入学者選抜における複数志願選抜及び特色選抜の検証結果について(PDF)」では、特色選抜制度の成果が以下のように考えられています。
特色選抜における志望校の決め手については、いずれの学区においても、「特色ある学習内容」が最も多く、受検生は各校の特色を理解した上で志望している。その結果、学校生活に積極的に取り組む入学生が増え、学校の活性化につながっている。
その一方で、面接、作文、適性検査、学校独自の問題の中から1つを選んで合否を判定する「特色のある入学者選抜」を行なっている千葉県では、来年度より選抜方法を改善することを決めています。県立高等学校入学者選抜の改善案にあるように、選抜試験では学力調査が必須となります。「学力低下」が叫ばれている今、面接や作文等だけで判定するのではなく、ペーパーテストも重視するようになってきたようです。
入試の形態は各県によってさまざまですが、学校現場では、自県の入試形態を把握し、それに応じた指導が求められそうです。
- 【教育動向】公立高入試もペーパーテスト重視へ 千葉で見直し
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090620/edc0906201235001-n1.htm
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
面接、作文、適性検査と、どれを取っても基準が曖昧なものばかりです。