きょういくじん会議
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子どもeco検定、スタート!
kyoikujin
2010/9/7 掲載
2010年版 環境社会検定試験eco検定過去・模擬問題集

 みなさんは、「子どもeco検定」をご存知でしょうか。今月4日に行われたこの検定は、今回が記念すべき第一回目となります。今日はこの検定について、少しご紹介したいと思います。

◎子どもeco検定って?

 「子どもeco検定」は、2006年に東京商工会議所によってスタートされた「eco検定」を前身としています。そもそも「eco検定」は、「持続可能な社会」作りのために、環境についての幅広い知識を持って社会で活動する人を作るという目標のもとに始められました。特に受験の年齢制限はありませんが、問題は「大人向け」の難しいレベルで設定されています。例えば、以下のような問題です。

 次の文章が説明する内容に該当する最も適切な語句を、下記の中から1つ選び、その番号を解答用紙の所定欄にマークしなさい。

 白熱電球に比べて長寿命で消費電流が少なくエネルギー効率が高い照明として、交通信号機や自動車のヘッドランプなどに採用されており、低価格化の実現によって一般家庭用ランプとしても販売されている。

(1)ハロゲンランプ
(2)白熱電球形蛍光灯
(3)LEDランプ
(4)有機ELランプ
                          解答(3)

 「難しいな」と感じられた方も多いのではないでしょうか。このように専門用語なども多い大人向けの「eco検定」に対して、今回行われた「子どもeco検定」では、小学生や中学生にも分かりやすいように問題が作られています(といってもやはり難しそうな問題ですが)。 5日の読売新聞の記事によると、「一日中電力を消費する家電製品は」「水田の環境に対する役割は」「ビオトープを作る時に気をつけることは」などといった問いが出題されたようです。
 この検定は資格試験ではありませんが、合格者には「子どもエコピープル認定証」が贈られます。

◎裏づけのあるエコを

 最近、「エコ」という言葉ばかりが先走り、実はエネルギーの無駄を引き起こしてしまっている例がある、ということがよく言われます。誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、自分自身がエコについてのリテラシーを高めることが、間違ったエコ活動を行わないようにするためには不可欠です。「何か行動を起こしたい」という尊い気持ちがマイナスの結果になってしまわないためにも、きちんとした知識を持ち、一度エコの活動を振り返る必要があるのかもしれません。
 「eco検定」は年に二度、「子どもeco検定」はこれから年に一度を予定して行われるそうです。みなさんも検定をきっかけにして、エコについて学んでみてはいかがでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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