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「ゆとり教育」について異例の反省―中央教育審議会
kyoikujin
2007/10/29 掲載

 28日の読売新聞の記事によると、中央教育審議会は、近く公表予定の「審議のまとめ」の中で、現行指導要領の「ゆとり教育」について分析し、「授業時数を減らしすぎた」等の反省点を列挙しているとのこと。

 新指導要領における「ゆとり教育」の見直しは様々なところで報じられてきたが、中教審が反省点を示すのは初めて。反省がないままの方向転換では現場は迷走するばかり、という批判も根強かっただけに、それに応えようとしたのかもしれない。

 指導要領の改訂にも大きな影響を及ぼすであろう、全国学力テストでは、改めて児童・生徒の知識活用力が課題となった。しかし、この課題への取り組みこそが、現行指導要領の目玉だった「自ら学び自ら考える力」いわゆる「生きる力」の育成でもあったはずだ。今回のテスト結果でも分かるように「生きる力」のスローガンだけでは活用力は伸びなかった訳だが、かといって授業時数や教える内容を増やすだけでは、活用力の向上は難しいだろう。

 中教審は反省点の一つとして「『生きる力』とは何か、なぜ必要なのかを説明できなかった」ことを挙げ、新指導要領でも「生きる力」という理念は残す方向のようだ。授業時数や内容の増をいかに活用力向上に結びつけたものにしていくか、「審議のまとめ」に注目したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
9件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/29 20:28:15
    勉強する意義を示すことができなければ、何をやってもダメじゃないでしょうか。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/30 17:46:25
    反省っても文章中に書くだけでしょ。
    亀田よかよっぽど当時の大臣及び幹部連中に謝罪会見を開いて頂きたいわけだが。
    官僚制度ってほんと誰も責任を取らないシステムで凄いと思う。
    • 3
    • 二児のママ
    • 2007/10/30 22:09:52
    本当に学力低下が分かります。私の子供は上が小6 下が小4です。 周りのみんなは塾に行ってる人が多く、逆に行ってない子の方が恥ずかしいほどです。確かに私の子供達も学力低下してます。でも塾に出すお金も無く、子供は外で思いっきり遊びたいと言う子供の意見もあるし、私が子供の頃は夏休みに学校に行って分からない人だけ良く登校させられたものです。 2学期制になってますます休みが多く 春・夏・秋・冬・休み無駄は休みばかりで、親としても本当に心配です。
     
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/10/30 22:46:44
     現場の教員の多くがゆとり教育の弊害を予想していただろう。文部省の現場を振りまわし、混乱させ、子どもの学力を低下させたその責任は大きいと思う。人間は楽な道へ進むもの。「ゆとり」をはきちがえ指導してきた親や教師、そしてその中で育ってきた子ども。今回の改訂により再び混乱が起こるだろう。教壇に立ったことのない人たちにイメージできるでしょうか・・・。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 15:17:06
    >3
    都市部ではそうなってしまいますよね。
    でも塾に行かないと他の子どもに大きく差をつけられてしまう状況は、教育の機会均等や義務教育無償という観点からするとかなり憲法違反ではないかと思うんですけど。
    学校ガンバレ!
    • 6
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 15:48:49
    >3
    2学期制ってどのくらい増えているんでしょうかね。これも「ゆとり教育」が影響しているようにも思えるのですが…。
    • 7
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 16:27:38
    2期制というのは、メリットが本当に良く分かりません。
    • 8
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 16:30:47
    >7
    通知表作成が1回減ります。
    • 9
    • 名無しさん
    • 2007/10/31 17:18:48
    >8さん
    でも結局、(特に受験を控えた中3は)夏休み前になんらかの評価を渡しますから、特に手間が減った気はしません。
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