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高卒認定採点ミス、和解金は6800万円―文部科学省
kyoikujin
2008/4/1 掲載

 昨年12月に判明した高校卒業程度認定試験の「世界史A」の採点ミス問題で、文部科学省は31日、被害者約1900人に総額約6800万円の和解金などを支払うとのことだ。また、渡海文科相ら3人が給与1カ月分の10%を自主返納する。

 和解金は、採点ミスがなければ合格していた時期からの経過年数に応じて、最高で20万円が支払われるほか、受験する必要のなかった場合の「世界史A」の受験料が返却される。この和解案に同意しない受験者には個別に対応するとのことで、和解金の総額はさらに大きくなりそうだ。

 この問題は、2005年に大学入学資格検定(大検)から高卒認定試験に移行した当初から起こっていたもの。日立製作所による採点プログラムの間違いが原因で、「世界史A」の一部の問題が採点されないために、本来合格だった受験者が不合格になっていた。

 和解金によって単純に失われた時間を埋め合わせられるものではないにしても、受験者個別の対応を表明する同省の姿勢は評価できるだろう。今後、同様のミスが再発しないよう、システム開発への慎重な取り組みを願いたい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/4/2 8:44:31
    この和解金に税金が使われるのが納得いかないなぁ。
    文科省の職員は和解金がプールされるまで全員減給でいいじゃない。
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