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今回のねらい
小学校や英語教室では、たくさんの絵カードや、実物に似せたおもちゃがあります。子どもたちにそれらを見せながら“What’s this?”と尋ねると、元気よく、また嬉しそうに応えてくれることでしょう。外国語を学習していると、物の名前がわかったり、それが言えることはとても嬉しいものです。
今回は、英語の単語の「複合語」を使った、単語の意味あて遊びを紹介します。複合語とは、合成語とも言われますが、二つ(またはそれ以上)の言葉が合わさって一つの単語になったものです。英語では、子どもたちのよく知っている生き物の名前に複合語がよく使われています。たとえばタツノオトシゴはその形状から、日本語では「龍」の「落とし子」という意味が含まれていますが、英語では、Horse fish、つまり「馬」のような「魚」という名前です。では、「太陽」の「魚」は、どんな海の生き物だと思いますか?答えは…「マンボウ」です。マンボウは体を海面に横たえている姿が太陽のように見えることからこの名前がついたそうです。
「ことばには意味がある」ということを感じさせてくれる活動ですので、ただのあてっこゲームにせず、推測する楽しさ、ことばの面白さを感じましょう。
支援グッズ「合体!海の生き物」カード
- 目的
- 知っている単語をいくつかつなぐと違う意味の単語になるということばの面白さに気づく。日本語と英語では、同じ物でも表現の仕方がちがうことを楽しむ。Swimmy(Leo Lionni著、1963年)などの絵本を読んでから遊ぶと推測力が働き、なお楽しい
- 対象
- 小学校3年生以上〜
- 準備
- 絵カードA(海の生き物の絵)、絵カードB(単語を構成する語の絵)
準備するセット内容の例
絵カードA | 絵カードB | |
---|---|---|
Sunfish(マンボウ) | Sun(太陽) | fish(魚) |
Starfish(ヒトデ) | Star(星) | fish(魚) |
jellyfish(クラゲ) | Jelly(ゼリー) | fish(魚) |
Sea cucumber(なまこ) | Sea(海) | cucumber(キュウリ) |
Flying fish(トビウオ) | Frying(飛んでいる) | fish(魚) |
Sea chestnut(ウニ) | Sea(海) | chestnut(栗) |
Sea slug(ウミウシ) | Sea(海) | skug(ナメクジ) |
Flatfish(ヒラメ) | Fkat(平べったい) | fish(魚) |
Sea anemone(イソギンチャク) | Sea(海) | anemone(アネモネ) |
セット内容
学習の流れ
@黒板に2枚のカード(複合語になるもの)を貼るか、予め1枚に「●+●」のように絵をつなぐという意味のカードを作成しておく(上の写真参照)
T:(カードを指さして)This is a star. That is a fish.
Star…fish, star…fish, starfish.
What is starfish?Starfishってなんだろう?こんなの、海にいるかな?
Aクラス全体でする場合
意見をどんどん言わせ、正解が出たら教師がそのカードを黒板に貼っても良いです。また、「どうしてそう思うのか」を発言させると発想が膨らみ一層盛り上がります。
Bグループでする場合
各グループに答えになる絵カードを配布しておき、机に拡げます。
「これかな?」と思うのを各自が取り、その理由を言います。
指導のポイント
・英語の単語はただ暗記するだけではなく、「意味」があって面白いんだということに気づくとともに、同じ単語でも、違う国では違う(龍か馬か)ように表現することがわかり、異文化への理解が深まります。
・小学校高学年であれば、図鑑などを実際に使い、「これは英語でなんというか」を調べて学級の、またはグループのリストを作ってみるプロジェクトなどへと発展できます。
*URLや教材の情報は掲載時点でのものになります。
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