- 著者インタビュー
- 外国語・英語
「指導資料」にある指導案は、考えられる指導内容全てを網羅しています。したがって、その通り授業を行うのは難しい面もあります。一方、本書は、実際に明治小学校の児童を対象に実践されたものですから、無理なく、ポイントも明確で、指導と評価の一体化が見て取れる構成になっています。また「指導資料」は、担任とネイティブ・スピーカー等とのティーム・ティーチングが基本となっていますが、本書は担任の先生が単独で授業を行う場合の指導案ですので、毎日、忙しい先生方の味方として、すぐに使用できるものになっています。
確かに、評価の在り方、そして、評価方法、評価の記録方法も頭の痛い問題です。しかし、明治小学校では、長年、この課題に取り組んでおり、「評価補助簿」もその一つです。同じように使用する必要はありませんが、児童に合わせて書き直すなどして、評価のよりどころとして使用していただければと思います。評価は説明責任を伴ないます。常にストックしておくことが肝要でしょう。また、耳寄り情報ですが、27日に同校で開催される研究会では評価について参考になる実践を見ることができると思います。
外国語活動だからといって、特にがんばる必要はありません。普段、先生方が児童と接している姿、そのものを出して、授業を行うことです。先生方は英語を教えるのではなく、児童とともに英語を学ぶモデルとして、そして、先生方も楽しみながら積極的にコミュニケーション図ろうとする姿で臨めばよいのです。この考え方が、本書の柱(同シリーズ2『効果的な外国語活動につながる!英語活動・国際理解の授業プラン』も同様)になっています。
まずは、訪問するたびに児童の変わりように驚かされます。確実に「豊かな心」「豊かな言葉」が育っていることを感じます。後は、校長先生ですね。面白いネタは常に一つだけ。自己紹介の時の、「明治の安田です。明治安田です」(校長は安田校長)。はじめはウケていたのですが…。この校長先生、中学校時代に野球部で、あの阪神の真弓監督と二遊間を守っていたとのこと。これは、レア情報です(笑)。
外国語活動を特別のものと考えないことです。ただ、教えるというスタンスではなく、児童とともに創り上げるものと考えるべきです。「英語」を教えるのではなく、活動を通して、「ことば」を育てるのです。そこには愛がなければいけません。「英語、英語」と言っても、EIGO(英語)からI(愛)を取ってしまえば、ただのEGO(エゴ)になってしまいます。愛のある外国語活動にしていただきたいと思います。