大学生の生活費は月6万円―学生生活調査
2008/4/19 掲載
- きょういくじん会議
春になり、親元から離れ新しい生活を始めた大学生も多いのではないでしょうか。
15日の毎日新聞の記事によると、大学生の生活費は6年連続して減り続けているとのこと。1年間の生活費は2004年度調査から約5万円減り、平均72万3800円。月にして約6万円となっています。
生活費とは学費を除いた食費、住居・光熱費、娯楽・し好費などをここでは指しますが、月に生活費6万円という額は大学生にとって少ないのでしょうか。
自宅通学の大学生にとっては十分な額かもしれません。しかし、アパートや下宿などの大学生は住居費がかかるので、6万円での生活は厳しいと考えられます。家賃は地域によって差がありますが、日本私立大学協会によると、首都圏での家賃の平均は6万100円とのこと。生活費6万円だとすれば、生活は厳しいですね…。
そのためか、同記事の平成18年度学生生活調査結果を見ると、自宅通学者は片道平均70分もかけて通学しており、家賃の高い都市部においては通学時間がさらに長くなる傾向にあります。やりくりを必死にしながら一人暮らしをするより、たとえ通勤時間が長くても比較的お金がかからない自宅通学を選ぶ大学生の方が多いのかもしれません。
先日のきょういくじん会議では、高校生の家庭での節約に対する意識が薄くなっている実態をお伝えしましたが、その一方で、大学生は少ない生活費で懸命にやりくり…。大学生になり親元を離れ、一人で生活してみることも貴重な経験と言えるかもしれません。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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