- きょういくじん会議
「馬食い家内が象サイズになった」…? いったい何のことかと思う方もいらっしゃると思います。これは日本漢字能力検定協会が行っている、「年間変漢(へんかん)ミスコンテスト」の第3弾の最優秀作品です。
このコンテストではメールや書類の作成中にうっかり間違えてしまった「変換ミス」をホームページ上で募集し、オンラインで投票されて年間最優秀作品が決定されます。今年で3回目をむかえ、今回は昨年2月から2835作品が応募されました。
今回最優秀作品となったものは、正しくは「うまくいかない画像サイズになった」。他には以下のようなものがありました(括弧内が正しい変換です)。
・少額制問題。水野さん大変かを書け
(→小学生問題。水の三態変化を書け。)
・職辞し田植え出来てください
(→食事したうえで来てください)
まさにパソコンや携帯で文字を入力することが多いこの時代ならではですね(ここに引用するには少し抵抗のある作品もありますので、くわしくは日本漢字能力検定協会のホームページをご覧ください)。
このような企画が、果たして教育的価値があるかというと、いささか疑問に思う方もいると思います。ただ、興味深いのはこの企画を「日本漢字能力検定協会」が行っている点です。正しい漢字の読み書きの普及が目的であるはずの同協会で、あえてこのような企画がなされているところに、逆説的な方法ではありますが、漢字(言葉)の興味促進にも一役買っているのでは…と思うのは、考えすぎでしょうか?
日本人は昔から「駄洒落」といった言葉遊びが大好きでした。この「誤変換」は新しい言葉遊びのひとつとも言えそうです。中には本当にくだらないものもあるでしょうが、少しは軽い気持ちで考えて「誤変換」を探してみるのも面白いのではないでしょうか。