算数科の「探究的な学習」をデザインする(10)
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- 2025/3/25
- 算数科の探究的な学習
- 算数・数学
今回は、連載最終回です。過去9回にわたって、算数科における「探究的な学習」の理論や実践をまとめてきました。そこで重要になるのが「数学的な見方・考え方」だということを何度も述べてきました。現在、中教審の教育課程企画特別部会が立ち上がり、「中核的な概念... -
前回は、Teams(本校ではMicrosoft Teamsを使用しています。以降、Teams)上に「算数」「算数黒板写真」「算数着目ポイントまとめ」という3つのチャネルを用意していることをご紹介しました。今号では、それぞれのチャネルを子どもがどのように使っているのかをご紹...
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算数科における「探究的な学習」では、子どもが数学的な見方・考え方を働かせて、深い学びを行うことが重要です。そのためには、既習で働かせた数学的な見方を振り返り、学習のつながりを意識できる学習環境を準備しておくことが大切です。
そのためには、時と場所... -
「探究的な学習」というと、子どもに学びを委ねたら先生は見守るだけ、というイメージがあるのではないでしょうか。確かに、子どもの学びをいちいち止めることはしない方がよいでしょう。しかし、「解いて終わり」の「探究的な学習」にしないためには、子どもの学習...
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算数科における「探究的な学習」をするためには、「子どもに学びを委ねる」必要があります。しかし、いきなり「自分で問題をつくりなさい」「自分で問いをもちなさい」と言われても、子どもは何をしてよいのかわかりません。なぜなら、算数科の特質に応じた「学び方...
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算数科における「探究的な学習」では、子どもたちが数学的な見方・考え方を働かせることが重要です。また、探究がうまく進まない子どもには、数学的な見方が探究のきっかけとなります。
まずは教師が、数学的な見方と数学的な考え方の意味を捉えておくことが、算数... -
数学的な見方・考え方を働かせて、学習のつながりを意識し、統合的・発展的に考えて学習を進めることは、算数科における「探究的な学習」において不可欠です。しかし、単元の学習との関連性が薄くても、自分が気になったことを、とことん考える経験も貴重な時間です...
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日々の「探究的な学習」を続けていくと、1時間の中では探究しきれない問題が出てきます。「もっと考えたい!」「どうしてこうなるんだろう?」と思っていても、時間がなくて学習を止めなくてはならないときもあります。そこで、自分でやりたいことを自由に探究でき...
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まとまった時間を取って「『探究的な学習』をしましょう!」と子どもに言っても、何をしていいかわからないでしょう。教科教育において「探究的な学習」をしようと思うのであれば、「教科に向かう主体性」が重要です。しかし、「教科に向かう主体性」は、自然には育...
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今、「探究」という言葉が教育の世界に溢れています。子どもが興味・関心をもった学習を進めることには大賛成です。しかし、果たしてそれだけでよいのか。そもそも自分で興味・関心がもてなかった子どもは探究ができないのか。そんな疑問が私の中でわいてきました。...