現在の子どもたちの意識を10年前と比較した調査を、「子供の生活10年変化」として、博報堂生活総合研究所が発表した。子どもが欲しいものとして大幅に増加したのは、「時間」「いい成績」「自由」となり、ゆとりなき「ゆとり教育世代」ともいえる実態が明らかになった。
調査は1997年3月と今年の6〜7月に首都圏で実施され、97年の調査では小学4年生〜中学2年生の男女1,500人、今年の調査では小学5年生〜中学3年生の男女800人が対象となった。
欲しいものはいい成績、時間、自由
子どもたちの欲しいものは、1997年に続いて2007年も「お金」が1位を死守するも、回答数は4.8%減少した。一方で2位の「いい成績」(+9.1%)、3位の「時間」(+9.4%)、4位の「自由」(+6.4%)の回答数が大幅に増え、子どもたちが勉強などに追われてゆとりがないと感じていることがうかがえる。また、「ツキ・運」(-7.2%)、「ボーイ(ガール)フレンド」(-5.8%)が大きく減少した。
増やしたい時間は睡眠時間
増やしたい時間については、1997年は「友達とすごす時間」(-1.6%)が1位だったが、2007年は「睡眠時間」(+3.2%)を約65%の子どもが回答して1位となった。また「ぼんやりすごす時間」が9.2%増となる一方、「テレビを見る時間」(-9.7%)、「テレビゲームをする時間」(-10.1%)が大幅に減少し、テレビ離れともいえる傾向が現れた。
友達の数は増加
10年前と比較して、友達の数は51人から67人に急増した。また、2007年のみの調査となるが、76.5%の子どもが「深くつきあいたい」と回答する一方、40.5%が「間柄によって連絡方法を意識して区別する」と回答し、現実的な人付き合いの様子もうかがえる。
友達への関心も高まる
「もっと知りたいこと」という質問については、2007年は「友達の話」(+8.9%)が1位となり、友達の数に比例して友達への関心も高まっているようだ。一方で1997年に1位だった「タレントやテレビ番組の話」(-12.5%)は大きく減少し、ここでもテレビ離れが特徴的となった。
読書は増加傾向
「本をよく読む」という質問への回答は22.3%から37.6%と増大。また、「今してみたいこと」という質問でも、「山のように本を買って読みつづける」が7.1%も増加し、朝読書の効果もあってか、いわゆる「読書離れ」とは相反する結果となった。
格差のような、大人の都合や論理を押し付けられている気がします。
その分、携帯や携帯ゲームにとられているだけの気もしますが、読書も増えているようですし。
2年生なら仕方がないものでしょうか。